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格差是正=大卒者が成人の2割超に=公立校卒学生は7割以上

2025年7月10日

高等教育機関の学生に占める公立校生と私立校生の割合(13日付G1サイトの記事の一部)
高等教育機関の学生に占める公立校生と私立校生の割合(13日付G1サイトの記事の一部)

 地理統計院(IBGE)が13日、ブラジルの大卒者は25歳以上の人口の2割を超えた。また、大学在籍者または在籍経験者(卒業の有無は別)の7割は公立高校の卒業生であることも分かったと発表したと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
 24年度の教育に関する全国家庭サンプル調査継続版(Pnad Continua)によると、24年までに一時的であっても大学に在籍したことがある人の72・6%は公立高校卒業者、23・9%は私立高校卒業者、3・5%は私立校と公立高校に在籍したことがある人だった。また、特別講座や修士課程、博士課程の在籍者または在籍経験者は、公立高校卒業者59・3%、私立高校卒業者36・5%、公私両方に在籍した卒業者3・2%だった。
 IBGE調査員のアラウージョ・クラトキウィル氏は、高等教育機関に占める公立高校卒業者や低所得世帯の子弟が増えたのは、公立校で学ぶことが多い低所得世帯の子弟の就学率向上などを図るための、公立高校卒業者や黒人、先住民の特別枠設定、全ての人のための大学計画(Prouni)、学生融資基金(Fies)といった政策によると見ている。
 低所得層の子弟や公立高校卒業者も高等教育を受けられるようになってきたことは、25歳以上の人に占める大卒者の割合の変化となっても表れている。
 Pnad継続版によると、23年は25歳以上で高等教育を修了した人の割合は19・7%だったが、24年の調査では20・5%になったという。この数字は16年の統計開始以来、最高だ。
 調査では、高等教育機関の学生の大半は白人だが、技術系や伝統的な学部課程における黒人や褐色(黒人系)の学生の割合が増えていることや、大学課程で学ぶ18~24歳の学生の割合が増えていることも分かった。
 16年の場合、18~24歳の学生に占める割合は白人61・06%対黒人系37・45%だったが、17年は58・5%対40・19%、18年は54・32%対44・13%と差が縮小。18年以降の黒人系学生の割合は、23年の53・3%対45・62%はじめ、43~44%台を保っている(24年は54・23%対44・56%)。
 それ以外の注目されたデータは、15歳以上で識字力がない人(文盲)は5・3%(910万人)に減少(16年6・7%、23年5・3%)、25歳以上の基礎教育修了者は56・0%(16年46・2%)、女性の平均就学年数は10・3年で男性は9・9年、白人の就学年数は11・0年で黒人系は9・4年、14~29歳の高校未終了者(中退または進学せず)は870万人(19年1140万人、23年930万人)、15~29歳の不就学・不就労者は18・5%(19年22・4%、23年19・8%)などだ。


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