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クーデター計画疑惑=前大統領が司法取引無効化狙う=Bネット氏は対面証言を求める

2025年7月10日

9日に行われた最高裁での被告人質問の模様(Fellipe Sampaio/STF)
9日に行われた最高裁での被告人質問の模様(Fellipe Sampaio/STF)

 ボルソナロ前大統領や2022年の大統領選で副候補を務めたヴァルテル・ブラガ・ネット氏が、クーデター計画疑惑の裁判に関し、司法取引を行ったマウロ・シジ氏の証言の無効化や、シジ氏との対面での証言・釈明を望んでいる。16日付フォーリャ紙が報じている。
 クーデター計画疑惑の中でも最も重要な役割を果たしたとされる「核心1」と呼ばれる被告8人に関する公判は、9~11日の被告人質問で一つの山場を越えた。被告人質問の終わりは最終段階の始まりとなるためで、今週は被告側の異議申し立てなど、追加請求や新たな訴訟要請が行われている。
 ブラガ・ネット氏の弁護人は、結果的に大統領選に当選したルーラ氏とジェラルド・アルキミン氏のシャッパとモラエス判事の殺害計画につながった企画作成と関連し、同氏が2022年11月12日に陸軍特別部隊(ブラック・キッズ)にワイン箱に詰めた現金を送った、とするシジ氏の証言の真偽をシジ氏との対面証言によって確認したいとの希望を提出している。
 ブラガ・ネット氏の弁護人は、シジ氏が提出した資料には二つの変更可能な点があり、シジ氏がブラガ・ネット氏の発言を裏付ける証拠を残していないため、調査を行う必要があると主張。同件報告官のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事は17日、24日10時から両者の対面証言を行うことを認めた。(2)
 また、ボルソナロ氏の弁護人はシジ氏が司法取引を行う際に他者と話し合うために使ったとされる妻のアカウント「@gabrielar702」「Gabriela R」に関する情報を求めている。(1) 司法取引の条件として、他の捜査対象者と接触せず、ソーシャルメディアを使用しないことに同意したはずのシジ氏なのに、実際は妻のアカウントを使用してその二つの禁止事項を破っていたことが、13日付ヴェージャ誌の報道で明らかになっている。15日付同誌は「シジの嘘がボルソナロ弁護側の希望に」と報じた。
 「司法取引者が守秘義務を破り、被告人質問でも虚偽の発言をしたことが露呈された。これは司法取引合意解除の根拠になる」とボルソナロ氏の弁護人は主張している。同弁護団はシジ氏に関するあらゆるアカウントの情報公開を求め、シジ氏の司法取引無効化を図ったが、モラエス判事は17日、前大統領からの無効化請求を却下した。(3)
 この他、アンデルソン・トレス元法相が元陸軍総司令官のフレイレ・ゴメス氏に対し、大統領選の結果を変える法案に関する軍との会議に自身が参加したかの確認を改めて求め、さらに元海軍総司令官のアルミール・ガルニエル・サントス氏が、下院でボルソナロ氏が望んだ印刷付電子投票(ヴォット・インプレッソ)の投票日に三権広場で戦車の行進を行ったことに関する情報を求めている。
 なお、追加請求や新たな訴訟要請の期間が終わると、結審前の最終段階である被告人と検察庁による最終弁論が始まる。


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