鳥インフルエンザ=ゴイアス州で初の報告例=BRFが予防措置で鶏を殺処分
ゴイアス州南西部サントアントニオ・ダ・バラの農家で死亡した鶏が鳥インフルエンザに感染していたことが確認されたことを受け、食肉加工業者ブラジル・フーズ(BRF)が、同市にある養鶏場の鶏7万4千羽を予防的に殺処分としたと発表した。(1)(2)
BRFはサジア、ペルジゴンという銘柄で生産した商品を国内外に販売しており、鳥インフルエンザの感染拡大が起きる前の予防措置として、ゴイアス州農業防衛局が同州初の鳥インフルエンザへの感染例を確認と発表した農家から監視距離内にある養鶏場の鶏を殺処分した。
高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたのはサントアントニオ・ダ・バラ市内の小規模農家で、自給用の家庭鶏約100羽が呼吸困難、下痢、鼻水、顔面浮腫、羽の垂れ下がりなどの症状を呈して死亡したとの報告を受けた農業防衛局が検査を行った結果、感染が確認された。今回は家庭鶏として飼育されていた鶏の感染のため、商用の鶏や卵の生産には影響はないという。
同市で死亡した鶏が鳥インフルエンザに感染した疑いありと報告されたのは9日だ。同日はモンテス・クラロス・デ・ゴイアスでも疑似症例があるとの報告があったが、こちらは陰性だった。
農業防衛局は、半径10キロメートル圏内を監視域とし、鶏や卵、家禽類の移動の徹底的な監視や移動制限、衛生バリアの強化を実施。当該地域では生きた鳥類を扱う見本市や展示会の開催を一時的に停止し、衛生教育教育活動も行う。
BRFは声明を出し、殺処分はあくまでも戦略的かつ自発的なもので、監視域内の養鶏場に限定して行われたことを明らかにしている。