アルゼンチンとの自動車協定拡大=国内非生産の部品は免税化

連邦政府が17日付官報に、ブラジルとアルゼンチンの間の自動車協定を拡大する法令を掲載したと同日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
同法令は、重量5トンまでのバス、バン、トラックに対する市場のアクセス条件をより柔軟にすると共に、国内で生産されていない自動車部品への輸入関税を撤廃する。ただし、この恩恵を受ける企業は、輸入額の2%を自動車部門の研究やイノベーション、優先産業プログラムに投資することが義務付けられる。
ブラジル/アルゼンチン間の自動車貿易に関するルールを定めた経済補完協定(ECA)第14号は1990年に署名された後も、継続的に改善されている。今年4月には、製品の分類を更新し、実際に2カ国の内のいずれかで製造された品目か否かを判断する原産地規則の基準を改善する別の議定書が組み込まれた。今回の協定拡大は、貿易促進とコスト削減を図り、ブラジルの国内産業の競争力を高める措置だという。
商工開発サービス省は、今回の改正で適用規則が明確になり、二国間取引における法定確実性が高まると述べている。
また、自動車製品はブラジル/アルゼンチン間の貿易フローにおける主要な財源だとも強調。24年の自動車の二国間貿易フローは137億米ドルで、同年の貿易総額274億米ドルの50%を占める。25年の両国の貿易フローは5月時点で昨年同期比で26・2%増の126億米ドルに達している。
ブラジルの自動車生産は世界8位で、100万人以上の直接・間接雇用を生み出している。昨年の売上は前年比で14・1%増を記録した。