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国立気象観測所=寒波でオレンジ色の警告=リオ・グランデ・ド・スルの水害週末も拡大

2025年7月10日

国立気象観測所が広範囲での気温低下で警告を出したと報じる23日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部
国立気象観測所が広範囲での気温低下で警告を出したと報じる23日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部

 国立気象観測所(Inmet)が23日、リオ・グランデ・ド・スル州やサンタカタリーナ州、パラナ州、マット・グロッソ・ド・スル州、マット・グロッソ州の一部、ミナス州、ロンドニア州、サンパウロ州に寒波に伴う危険に関し、オレンジ色の警告発令と同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 これらの州では気温が5度以上低下する見込みで、健康面にリスクが生じ得るという。対象となるのは約2千市で、リオ・グランデ・ド・スル州北部からサンタカタリーナ、パラナ州にかけてとマット・グロッソ・ド・スル州南部、サンパウロ州南部では寒冷前線に伴う雨も降る。
 南部では22日も寒冷前線による嵐が発生し、16日からの雨で悩むリオ・グランデ・ド・スル州での水害はさらに拡大。23日朝現在の被災市数は132に増えた。また、22日には州北部アラチバ市で濁流に流された車の中からアデマル・ジョゼ・バッケス氏(59歳)の遺体を発見。23日朝現在の死者は4人、行方不明者は1人、親戚宅などに身を寄せている人は6258人、避難所に退避している人は1071人と報告された。(2)(3)
 複数の河川は水位が低下し始めたが、カイー川やウルグアイ川では23日朝も水位が上昇。グラバタイ川も水位が高いままだ。ウルグアイ川やイビラプイタン川、イビクイー川、ジャクイー川、ポルト・アレグレ周辺の島なども洪水位を超え、高水位のままだが、一部では水位が少し低下し始めたという。
 リオ・グランデ・ド・スル州政府は20日に、被災市支援のために6千万レを開放と発表したが、被害拡大でさらなる支援が必要となる可能性が強い。(4)
 なお、寒冷前線北上でサンパウロ市では最低気温が3度、サンパウロ大都市圏では7度まで下がる可能性があり、地下鉄ペドロⅡ駅では23日19時~25日8時に路上生活者を受け入れるなどの寒さ対策も始まった。(5)(6)


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