ルーラ=クリスチーナを訪問か?=ブエノスアイレスで自宅軟禁

ルーラ大統領が、アルゼンチンで収賄による実刑判決で自宅軟禁となっている元大統領のクリスチーナ・キルチネル氏を訪問したいとの希望を示している 。2日付G1サイト(1)などが報じている。
ルーラ大統領はメルコスル首脳会議のため、2~3日にブエノスアイレスを訪れるが、その際にクリスチーナ氏訪問を希望。アルゼンチン側の報道によると、クリスチーナ氏は既に、同国の裁判所にルーラ氏の訪問を認めるよう求め、許可を受けている。
クリスチーナ氏は収賄の嫌疑により、実刑判決を受け、6月17日より6年間の服役中だ。
ルーラ氏は2日に現地入りしており、3日にクリスチーナ氏を訪問する意向を表明している。(2)
ルーラ氏はラヴァ・ジャット作戦で実刑判決を受け、パラナ州クリチーバの連邦警察で服役中だった19年に、アルゼンチン大統領選候補(当時、後に当選)だったアルベルト・フェルナンデス氏の訪問を受けている。クリスチーナ氏はこの時、フェルナンデス氏の副候補だった。
クリスチーナ氏とルーラ氏は、クリスチーナ氏の夫のネストル氏がルーラ第1政権の2003年に大統領となった頃からの仲だ。クリスチーナ氏はルーラ第2政権時代の2007年にネストル氏の急死した後に大統領となり、2015年まで務めていた。
この訪問に関しては、ミレイ大統領がクリスチーナ氏と政敵関係にあることから、かねてから不仲だったミレイ氏とルーラ氏の関係がさらにこじれることも懸念されている。