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文学アカデミー=アナ・マリア氏が永久会員に=史上初の黒人女性会員が誕生

2025年7月12日

アナ・マリア・ゴンサルヴェス氏(Tania Rego/Agencia Brasil)
アナ・マリア・ゴンサルヴェス氏(Tania Rego/Agencia Brasil)

 10日、ブラジル文学アカデミー(ABL)の新永久会員に劇作家のアナ・マリア・ゴンサルヴェス氏(55歳)が選ばれた。同氏はABLにおける史上初の黒人女性会員となった。同日付G1サイト(1)が報じている。
 ABLの永久会員は、番号を持っている会員が死亡した際に生じる空き番号を受け継ぐ形で選ばれる。今回はエヴァニウド・ベシャラ氏が持っていた33番の後継者を選ぶための選挙で、会員たちによる投票で30票を獲得したアナ・マリア氏が新しい永久会員となった。
 アナ・マリア氏はミナス・ジェライス州出身で、奴隷として捕らえられた少女が故郷に帰るまでを描いた「ウン・デフェイト・デ・コール」などの作品で知られている。この作品は、2024年のリオ市のカーニバルで名門エスコーラのポルテーラがデスフィーレ(パレード)のテーマとして選んだことでも知られている。
 「ウン・デフェイト・デ・コールはブラジルにおける黒人の闘争の物語で、自身の伝統と出自を守るために想像を絶する困難に立ち向かう女性を通して描いたものだ」と、アナ・マリア氏は語っている。
 2023年にABL会員となったリリア・モリッツ・シュワルツ氏は、128年に及ぶABLの歴史の中で初めての黒人女性が選ばれたことに関し、「今日は歴史的な日だ。私たちは黒人のフェミニズムから多くのことを学んだ。アナ氏はブラジルの思想家の代表者だ」との賛辞を述べ、「ウン・デフェイト・デ・コール」を「過去25年間で最も重要な本の一つ」と称賛した。


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