リオ・グランデ・ド・スル州=約2千件で判決文使い回し=問題判事が懲戒免職処分に

リオ・グランデ・ド・スル(RS)州で、2千件以上にわたり、同じ判決文を使い回していたとされる判事が解任された。14日付G1サイト(1)が報じている。
解任されたのはアンジェリカ・シャモン・ライオウン判事(39歳)だ。アンジェリカ氏は約2千件の裁判で同じ判決文を使い回していたことが発覚し、捜査対象となっていた。
彼女は同州カショエイラ・ド・スルの裁判所で判事を務めていたが、同州地裁の責任判事が3日に懲戒免職命令に署名した。同州地裁はこの問題に関する特別委員会を設け、2月に解雇を決めた後、5月に懲戒手続きを確定。今回は解雇命令が実行された。
アンジェリカ氏の弁護団はこの命令を不服としている。今回の命令では内部での異議申し立てを認めていないため、国家司法評議会(CNJ)に抗議を行うとしている。
アンジェリカ氏はペルナンブッコ州で6年間判事を務めた後、RS州の司法試験に受かり、同州に転居した。カショエイラ・ド・スルの判事となったのは2022年7月だが、2023年9月に不正が発覚。懲戒調査のために停職となったが、インターン期間中のため、解雇となった。
彼女はRS州での司法試験の際も、刑罰の程度を決める「量刑」の試験で不合格となったが、抗議した結果、合格となったという経緯があったという。