トフォリ判事=ユセフ氏への判決を無効に=モロ判事の行動への疑惑で

最高裁のジアス・トフォリ判事は15日、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦の主犯の闇ブローカー、アルベルト・ユセフ氏に対してパラナ州連邦地方裁判所第13法廷が下した判決を全て無効にした。同日付G1サイトが報じている。(1)
トフォリ判事は今回の判決で、担当判事だったセルジオ・モロ氏とパラナ州連邦検察局との間に手続き的な共謀が見られたとし、ユセフ氏が十分な弁護を受ける権利や適切な法的手続きを受ける権利を侵害していたと指摘した。
今回の判決は、ユセフ氏が行った司法取引には影響せず、取引の合意は引き続き有効とした。
ユセフ氏は2014年にLJ作戦で逮捕された後、刑務所の独房内に盗聴器が仕掛けられていたと主張。弁護側によると、盗聴された音声の主はユセフ氏に司法取引を行うように迫っており、証言内容は捜査班が予てから標的としていた人物を有罪にするために使われていた。
トフォリ判事によると、今回の判決は、LJ捜査班やモロ氏の携帯電話の盗聴記録に関する捜査「スプーフィング作戦」に基づいたものだという。同作戦では、裁判手続きが操作され、盗聴を含む違法行為を隠蔽するための協業が判事と検察の間で行われていたとされている。
弁護側は、モロ氏が2010年のバネスタード作戦の裁判で、自分にはユセフ氏を裁く資格がないと宣言しておきながら、14年のLJ作戦の裁判ではユセフ氏を裁いた矛盾も指摘していた。