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日系5団体=清水享在サンパウロ総領事の送別会=「『さよなら』は言いません」

2025年9月25日

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日系5団体が共催する清水享総領事送別会が17日午後7時半から、ブラジル日本文化福祉協会(文協)貴賓室で開催され、100人余りの日系団体代表らが集まり別れを惜しんだ。清水総領事は約2年という短めの任期を終え、10月2日に帰朝する予定。

西尾ロベルト文協会長は「岸田首相や佳子様のご来伯、練習艦隊などの受け入れなどの大きな行事をしっかりと対応されたことはもちろん、日常的にも積極的に地方のイベントにも出席され、各地の政治家や日系団体代表と親しく交流された。特に若者の意欲を引き出すような言葉をかけてこられ、コミュニティの活性化に心を砕いてこられた。帰国され新しい任務に就かれても、サンパウロはいつでも応援しています」と感謝の言葉を述べた。

サンパウロ日伯援護協会の須崎順副会長も「総領事はとてもシンプルで好感の持てる人柄で、当協会の事業にも積極的に関心を持っていただいて医療機器の支援もしていただき、感謝の言葉しかない」と述べた。

ブラジル日本都道府県人会連合会の谷口ジョゼ会長も「あっという間の任期で、本当に残念。短い間でしたが本当に始終顔を合わせており、まるで旧知の友人のように感じていました。我々の心をギュッと掴んでいました。あえて『アミーゴ』と呼ばせていただきます。どこの国であれ、いつか大使として帰ってきてくれることを期待しております」との期待を語った。

ブラジル日本商工会議所の鈴木バギネル副会頭も「本当にあちこちでお会いし、各地で刺激を与えている姿を拝見し、カリスマ性を感じた。外交官でもあまり喋らない人もいた中で、清水総領事はポルトガル語表現に優れており、我々から賞賛を浴びていた。別れは本当に残念だが、次の任務でも同様に活躍されることを期待しています」と賞賛した。

アリアンサの竹田クラウジオ会長は「岸田首相、佳子様、自衛隊など大きな行事の背後には常に総領事館の周到な準備や配慮があった。目立たない裏方に徹しつつ、しっかりと目配りを効かせた仕事ぶりで、全て総領事の有能かつ誠実な態度が反映されたものだった思う」と語った。

最後に清水総領事は「3年いるかと思いましたが、帰任命令となりました。たくさんの方にお会いでき、学ぶことが多い2年間でした。先人への敬慕の念がますます強まりました。後任にもたくさんの団体を訪ねて、それぞれの場所の精神や哲学を自分で感じてほしいと伝えるつもりです。帰朝してもこれでお終いではなく、今後も連絡を取り続けましょう。だから今晩は『さようなら』とは言いません。アミザーデは続きます」と別れの挨拶をし、その後、用意された晩餐を食べながら会話を楽しんだ。


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