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日伯友好の新たな息吹き=日本国大使館新年訪問報告=サンパウロ市 菊地義治

2026年2月14日

ブラジル陸軍総司令官宅でトーレス・ミゲル・リベイロ・パイバ氏(左から4人目)と同夫人
ブラジル陸軍総司令官宅でトーレス・ミゲル・リベイロ・パイバ氏(左から4人目)と同夫人

 去る1月20日、リベルダーデ友好会の平崎靖之会長を中心に、宮岡康雄イザッキ副会長、高良律正、清原健治、下里ケンジ、平山イナシオ、菊地義治ら一行7名はブラジリアへと飛びました。日伯の絆をより強固なものにするという使命を胸に、コンゴニャス空港を発つ際は曇天でありましたが、到着した首都は我々を歓迎するかのような見事な快晴。清々しい空気の中、親善訪問の幕が開きました。

 到着後、直ちにブラジル陸軍の出迎えを受け、陸軍総司令官トーレス・ミゲル・リベイロ・パイバ閣下のご私邸へと案内されました。閣下並びにマルシア夫人、そしてお孫さんたちという温かなご家族の輪に招かれ、朝の珈琲を共にいたしました。

 話題は、サンパウロ南東軍司令部(CMSE)に我々が心血を注いだ日本庭園の記念碑建立から、日本の象徴である桜の美しさにまで及びました。一国の軍の最高責任者と、こうして家族ぐるみの親密な歓談の機会を得られたことは、日系社会がブラジル社会で築いてきた信頼の証であり、誠に感銘深い時間でありました。

左から平山さん、菊地さん、平崎会長、浅野参謀総長
左から平山さん、菊地さん、平崎会長、浅野参謀総長

 続いて、陸海空三軍本部にて、ブラジル軍部総合参謀本部参謀総長、浅野アレシャンドレ一郎ペレイラ閣下を表敬訪問いたしました。日系の血を引く将官として参謀最高位に就かれた浅野閣下の凛とした佇まい、そして祖父母の代からのルーツを大切にされる謙虚な姿勢には、同じ日系人として胸が熱くなる思いでした。現在の世界情勢から教育の重要性まで、その博識と人格の大きさに、日系社会の明るい未来を確信いたしました。

 記念写真は別室で一緒に収まりました。夕刻になり、将官ホテルに到着、その後、一時休憩後、夕食はバイア料理のレストランにてブラジリアの話、日系将官などの話や日系協会の現状とか、夜10時ごろまで歓談されてホテルに帰着しました。

日本国大使館で野口大使(中央)、右が斉藤準一空軍予備役大将、右端が飯星ワルテル元連邦下議
日本国大使館で野口大使(中央)、右が斉藤準一空軍予備役大将、右端が飯星ワルテル元連邦下議

 翌21日は、日本国大使館主催の新年祝賀会に出席いたしました。着任されたばかりの野口泰大使の力強いご挨拶には、経済、文化、環境、そして親善と、あらゆる分野で日伯関係を深化させるという並々ならぬ意気込みが溢れておりました。

 午年(うまどし)にちなみ、「日伯関係をさらに躍進させる」という大使の言葉に呼応するように、会場では琉球国祭り太鼓が勇壮に響き渡りました。鏡開きでは、浅野参謀総長や斉藤準一空軍予備役大将をはじめ、ブラジル政財界、軍部の主導者たちが一堂に会し、日本酒を酌み交わしながら、総勢350人以上の人達の間に、世代を超えた友好の和が広がっていくのを肌で感じました。

左から2人目が防衛駐在官の藤田博之氏、3人目が後任の浅野健氏
左から2人目が防衛駐在官の藤田博之氏、3人目が後任の浅野健氏

 特に野口大使には日系社会の人たちと記念写真の行列ができておりました。また、任期を終えられる防衛駐在官の藤田博之一等陸佐への惜別の情と、後任の浅野健氏への期待の声が交差する会場の様子は、両国間の安全保障、ひいては全般的な信頼関係の厚さを物語っておりました。

 今回のブラジリア訪問を通じ、日伯友好の精神が、ブラジルの指導層の心に深く根付いていることを改めて実感いたしました。我々先人が耕してきたこの地を、さらに豊かなものとして次世代へ引き継いでいく。その決意を新たにした、誠に意義深い二日間となりました。

 日伯両国の永遠の繁栄と友好を祈念し、報告とさせていただきます。


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