《ブラジル》フォーカス=今年の成長率を下方修正=0・42%が0・36%に

中銀が3日、今年初となる経済動向予測調査「フォーカス」の結果を発表した。最新の指数の大半は昨年末に発表された調査結果のままだったが、今年の国内総生産(GDP)の予測成長率は下方修正されたと同日付現地サイトが報じた。
2021年のGDPの結果そのものはまだ出ていないが、金融機関の専門家らは昨年のGDPの予測成長率を先週の4・51%から4・50%に引き下げた。4週間前の予測は4・71%だったから、専門家は景気回復が減速していると感じている事になる。
また、今年のGDPの予測成長率は0・42%から0・36%に下方修正された。23年と24年の予測成長率は1・80%と2%で据え置かれた。
今年の予測インフレ率は5・03%で据え置かれた。他方、昨年の予測インフレ率は10・02%から10・01%へと微減した。昨年の予測インフレ率は、35週連続で上昇した後、4週連続で下降した。23年と24年の予測インフレ率は3・41%と3%で据え置かれた。
現行の経済基本金利(Selic)は9・25%だが、年末時点のSelicは11・50%まで上がるとの予測もそのままだ。23年と24年のSelicは、8%と7%に低下する見込みだ。
為替の見通しも先週のままで、年末時点のレートは1ドル=5・60レアルで据え置かれた。23年末と24年末のドルは、5・40レアルと5・30レアルと見られている。