《ブラジル》南東部3州=主要河川と支流の水位上昇=洪水発生や浸水被害の可能性

昨年11月から大雨の被害が続いているミナス州や、ここ数日、豪雨に見舞われ、非常事態を宣言する市が出ているリオ州とエスピリトサント州で、洪水などが起きる警戒水位を超えた川が出ていると、警告が発せられた。
ブラジル地質調査サービス(CPRM)やクリティカル・イベント警告システム(Sace)が監視している17の流域の内、五つの流域は既に警告レベルに入っている。これら五つの流域では、この週末の豪雨の後、急速に水位が上がり、19カ所で洪水警戒水位を越えている。これらの地域では、洪水や浸水といった形でインフラや市民生活に影響を与えているか、数時間以内に起こり得る。
特に深刻なのはドッセ川の流域で、ドッセ川とピラシカバ川で計7カ所、警戒水位を越えている。警戒水位を超えた7カ所近辺の市は、エスピリトサント州のリニャーレスやコラチナ、ミナス州のゴヴェルナドール・ヴァラダレスやコロネル・ファブリシアノ、ティモテオ、ノヴァ・エラ、リオ・ピラシカバだ。
サンフランシスコ川流域でも4カ所で警戒水位を越えており、ジャヌアリア、サンフランシスコ、サンロマン、ピラポラ、ブリチゼイロの各市で被害が出る可能性がある。
その他では、ヴェーリャス川流域で3カ所、ムリアエー川の流域で3カ所、ポンバ川の流域で2カ所、警戒水位を越えている。
ヴェーリャス川流域では、ミナス州ベロ・オリゾンテ市近郊のサントイポリト、ジェキチバ、ラポーゾスが洪水などに襲われる可能性がある。