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《ブラジル》廉価な燃料求めて国境越え=ブラジル人が長蛇の列を作る

2022年3月12日

給油のためにアルゼンチンに向かう車の列(Roberto Wolfart/RPC Foz do Iguaçu)
給油のためにアルゼンチンに向かう車の列(Roberto Wolfart/RPC Foz do Iguaçu)

 【既報関連】ペトロブラスが10日午後、ガソリンの精製所出口価格を18・8%、ディーゼル油の場合は24・9%値上げすると発表した事を受け、パラナ州フォス・ド・イグアス市と国境をはさんで対峙するアルゼンチンの町などでは、廉価な燃料を求める人達による長蛇の列ができたと11日付G1サイトなどが報じた。
 10日のペトロブラスによる値上げ発表後、国内各地のガソリンスタンドでは値上げ前に給油しようとする人達による列ができ、品切れになったり、混乱を避けるために一時的に店を閉める必要が生じるスタンドも現れた。中には、11日からの値上げにも関わらず、10日の内に価格票を書き直し、消費者保護センターに通告されたスタンドまであったという。
 ブラジル国内では11日、あっという間にガソリンスタンドでの燃料価格が引き上げられ、リッター7レアルは当たり前となり、アクレ州内陸部では11レアルを超えたところさえあった。

 他方、フォス・ド・イグアスでは、国境さえ越えれば約4・5レアルで給油できるとあって、国境を越えるための道路やアルゼンチン国内のガソリンスタンドの前で長蛇の列ができた。
 アルゼンチン国内の方がガソリンが安いために国境を越えて給油する人が急増し始めた事で、同国では一時、燃料が品切れとなるガソリンスタンドも出現。このため、昨年の12月以降は、外国人が給油しに来た時は一人15リットルに限定。外国人の給油希望者に対しては対応時間も制限されている。
フォス・ド・イグアス市の運転手達が向かうのはアルゼンチンだけではなく、パラグアイで給油する人もいる。こちらも平均価格がリッター5・18レアルだからだ。


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