《ブラジル》「忘れられた金」で大金も?=最高額は何と165万レアル

【既報関連】銀行などに残ったままになっている「忘れられた金」の40%は1レアル以下だが、中には165万レアルを忘れていた人もいる事を中央銀行のマウリシオ・モウラ理事が明らかにしたと3月29日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
同理事によると、165万レアルという大きな忘れ物は、車や家などを購入する事を考えている人達がグループを作り、積み立てのような形で金を払い、集まった金をグループ内の誰かの必要のために順番に使う、「コンソルシオ」というシステムで支払った金だったという。
モウラ氏は、「本人は165万レアルという大金を受け取る権利がある事を知らず、『受け取り可能な金額システム(SVR)』を通してその金を取り戻した。すごく喜んでいるに違いない」と語っている。
「忘れられた金」の第2弾では、閉じたはずの総合口座や貯蓄預金の口座の残高や、融資を受けた際などに過剰徴収された手数料、既に消滅したコンソルシオのグループの残金などを確認する事ができる。
中銀によると、現在公開されている「忘れられた金」の引き落としは4月16日までで、4月17日から5月1日はSVRの中のデータの再構築を行う。5月2日からはこれまでは対象となっていなかった財源の「忘れられた金」約41億レアルの情報が公開される見込みのようだ。
中銀によると、SVRにアクセスした人の数は自然人(個人)1億1400万人、法人270万人に上り、自然人2590万人、法人25・3万人が「忘れられた金」がある事を確認した。「忘れられた金」は、42・8%が1レアル以下、69・7%が10レアル以下だったという。