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《ブラジル》サービス産業=売上動向が2月に0・2%減=平均ではコロナ禍前を維持=インフレや投資環境変化で

2022年4月13日

郵便などの輸送部門は2月も順調に伸びた(Divulgacao/TV Brasil)
郵便などの輸送部門は2月も順調に伸びた(Divulgacao/TV Brasil)

 地理統計院(IBGE)が12日、2月のサービス産業動向調査では、売上高が市場の予想を下回る前月比0・2%減だったが、それでもコロナ禍前の水準を5・4%上回ったと12日付伯字サイトが報じた。
 2月は昨年同月比で7・4%増、12カ月間の累計も13%増を記録したが、主要コンサルタント会社などが予想した0・7%増や昨年同月比で8・5%増との予想は下回った。1月の数値が季節調整で1・8%減となったため、1~2月では2%減となっている。
 前月割れが起きたのは情報・通信の1・2%減とその他のサービスの0・9%減だ。今年に入ってからの2部門の累積は、4・7%と1・3%の減少となった。他方、運輸・交通は2%増、専門的・管理的・補完的サービスは1・4%増、家庭向けサービスは0・1%増を記録した。
 名目収入は前月比で1・5%減だったが、昨年同月比は13・1%増、12カ月間の累計は17・2%増だった。
 連邦自治体別では聖州の0・5%減、連邦直轄区の3・4%減、サンタカタリーナ州の2・0%減など、27自治体中13で前月を下回った。他方、ミナス州2%、リオ州0・8%、マット・グロッソ州6・6%など、14州は1月を超えた。
 月次調査担当のロドリゴ・ロボ氏によると、同業界の業績は20年3~5月に17%落ちたが、同年6~11月は15・6%回復。20年12月~21年8月は減速して9・7%増に止まっており、その後の6カ月間は01%増となっている。
 今年から新しく採用された季節調整は1月の数値を0・1%減から1・8%減に大幅に書き換えたが、12カ月間の累計は季節調整後も9・4%で、調整前の9・4%と大差がなかった。
 月次調査の項目は広範囲消費者物価指数(IPCA)と異なるが、インフレ高進と所得減少の影響はスーパーなどでの買い物は保つが、旅行や外食は節約という形で表れた。インフレの影響が大きい家庭向けサービスは1月に1%減少。2月も0・1%増に止まった。
 通信の1・2%減はコロナ禍で増えた遠隔勤務が減り、インターネットなどへの投資のあり方や同分野の会社の収益に変化が生じた事などを反映しているが、それでも、20年2月の水準を8・6%上回っている。ネット販売で商品配達などが増えた運輸と、専門的・管理的・補完的サービスもコロナ禍前の14・2%増と3・3%増となっている。


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