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《ブラジル》コエーリョ氏がペトロブラス総裁に就任=経営審議会では政府側が敗北

2022年4月15日

コエーリョ氏(Valter Campanato/Agencia Brasil)
コエーリョ氏(Valter Campanato/Agencia Brasil)

 14日、ペトロブラスの経営審議会が開かれ、連邦政府が指名したジョゼ・マウロ・コエーリョ氏の総裁就任が正式に承認された。だが、前日の総会では同氏の経営審議会入りが認められる一方で、連邦政府が経営審議会にと指名した8人中2人が落選する事態が起き、政府側が同審議会での議席をひとつ失った。13、14日付現地紙、サイトが報じている。
 自分が解任したジョアキン・シウヴァ・エ・ルナ前総裁に代わる総裁に、ボルソナロ大統領は3月末にアドリアーノ・ピーレス氏を指名した。だが、自身が共同経営する民間企業との利益相反を指摘されて指名を辞退。その結果、鉱山動力省天然ガス及び生物エネルギー局元局長のコエーリョ氏を慌てて指名する事態となった。
 連邦政府内では、ピーレス氏、事前に指名を断った国家原油庁(ANP)元総裁のデシオ・オドーネ氏に続く「プランC(第3候補)」とも呼ばれたコエーリョ氏だったが、ベト・アルブケルケ鉱山動力相の右腕だったことやエネルギー部門での実績などが評価され、同公社人事委員会が11日に総裁資格ありと認定。13日の総会で経営審議会入りと総裁就任が認められ、14日の経営審議会で正式に承認された。
 だが連邦政府は、13日の株主総会で経営審議会での議席を一人分失った。この日は11人の委員の内、10人を入れ替える投票が行われた。投票前までは七つの議席を持っていた連邦政府は8人の候補を指名し、投票に臨んだ。だが、カルロス・エドゥアルド・レッサ・ブランドン氏とエドゥアルド・カレル氏が落選し、連邦政府側の枠は6人に減った。
 同公社の経営審議会は、1人が社員の代表で、残る10人分を連邦政府と株主が分け持つ。改変前までは連邦政府側が7人で、株主側が3人だった。
 連邦政府は改変のための総会の延期を申し入れていたが、これが「連邦政府の介入行為」と見なされ、反発を買った。投票権のある株主が総会直前に急増したことも、連邦政府のあり方への反発の表れとみられている。


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