《ブラジル》IPCA=4月は1・06%の上昇=12カ月では12%超す

【既報関連】地理統計院(IBGE)が11日、4月の広範囲消費者物価指数(IPCA)は1・06%上昇し、12カ月間の累積は12・13%となったと発表したと11、12日付現地紙、サイトが報じた。
4月の指数は3月の1・62%を下回ったが、4月としては1996年4月の1・26%に次ぐ高率で、0・31%だった昨年同月の3・4倍だ。
12カ月間の累積の12・13%は、3月までの12カ月間を0・83%ポイント(PP)上回っている。こちらも、2003年10月までの12カ月間の13・98%に次ぐ大幅上昇だ。12カ月間の累計が10%を超える状態は8カ月続いている。
物価上昇が最も著しかったのは食品・飲料の2・06%で、IPCAを0・43PP押し上げた。運輸・交通の1・91%がそれに続き、この二つだけでIPCAの80%を占めた。それでも、運輸・交通は3月の3・02%を下回った。
保健衛生や個人介護費は医薬品の値上がりを受け、3月の0・88%が1・77%に、住宅用品は電気・電子製品の値上がりで0・57%が1・53%に、通信費も携帯電話の値上がりなどでマイナス0・05%が0・08%にと倍以上の上昇を記録。
教育費の0・06%や被服費の1・26%も含め、8グループが前月比増を記録した。3月は前月比で1・15%上昇した住居費だけは、電気代の追加徴収停止により、1・14%のマイナスとなった。
運輸・交通を押し上げたのは燃料費の高騰で、ガソリンが2・48%、エタノールが8・44%、ディーゼル油が4・74%、車用の天然ガスが0・24%上昇した。
市場関係者は既に経済基本金利(Selic)引き上げが長引く事を懸念しているが、ボルソナロ大統領は11日も、高インフレはウクライナ危機のせいと受け流そうとした。