街角ちょっと見=文協貴賓室の銅像=分かる人はコロニア通?

サンパウロ市リベルダーデ区にあるブラジル日本文化福祉協会(文協)ビル内2階の貴賓室入口に、普段はあまり見かけない銅像が置いてあった。この銅像を見て、すぐに誰の胸像だか分かる人は親族か文協関係者か、よっぽどのコロニア通だろう。
銅像下の土台を見ると、「DEP.JOAO SUSSUMU HIRATA 1984」のアルファベットと数字が彫り込まれてあった。
平田ジョン進氏(故人)は日系2世で、連邦下院議員として活躍した人物として日系社会では有名だった。1958年、サンパウロ州議員となり、62年連邦下議に当選。55年に文協が創設された際、創立準備に参画し、初代会長の故・山本喜誉司氏に多くの助言を行ったという。
こうした過去の偉大な人物の銅像が置いてあっても、知られなければ意味が無い。ブラジル移民史料館は昨今、9階部分を改装して綺麗になったそうだが、どこに行けば日系社会の過去の人物像に会えるのかなど周知・整備すれば、日系社会への興味もさらに深まるかも。(松)