3年ぶり開催、4万5千人来場=第12回ソロカバ笠戸丸祭り=ソロカバ文協創立60周年も祝う

サンパウロ州ソロカバ市主催、ソロカバ日伯文化体育協会(UCENS)実行委員会による『第12回ソロカバ日系市民祭り』が6~7日、同市笠戸丸公園にて開かれた。晴天に恵まれ、2日間で延べ4万5千人が来場。同協会は今年創立60周年を迎え、併せて協会の「還暦」も祝った。
会場では、司会のカラオケ歌手ケンイチ・ニシハラさんがポルトガル語で演目の説明を行い、開幕演目は和太鼓グループ『稲妻太鼓』が力強い演奏を披露した。6日に24演目、7日に18演目が披露された。
ソロカバ文協が出店した屋台では、寿司や焼きそば、餃子など日本食を中心に販売。7日夜には完売した。市内の障害者施設13団体も11屋台を出店し、記念品や土産物を販売した。
実行委員会には、ソロカバ文協から350人、日系企業2社(NAL do BrasilとKanjiko do Brasil)から50人、フェイスブックを通じて約20人のボランティアが協力した。
6日午後7時からカラオケ歌手として知られる新出好章(しんで・よしあき)さんの司会で開会式が行われた。
挨拶に立ったUCENSのセルジオ・モリ会長は、「UCENSは今年創立60年を迎えました。人間でいえば還暦であり、これを機に6月の総会でUCENSを『日本(ニッポン)ソロカバ』との愛称で呼ぶことに決定しました。ソロカバ日系市民祭りは2017年から、ブラジル人に『ソロカバ笠戸丸祭り』として親しまれるようになり、フェスタジュニーナ(1カ月で6万人来場)に次ぐ、2番目に大きなお祭りとなっています」と語り、来場者に感謝を述べた。
聖南西文化体育連盟(UCES)の古川シルビオ会長は「サンパウロ市近郊・聖南西地域の『笠戸丸祭り』にこんなにたくさん参集していただきありがとうございます」とあいさつした。
笠戸丸祭りが始まって初めて在サンパウロ総領事館から招待された内山隆弘領事部長は「お招きいただきありがとうございます。多くの困難を乗り越え、3年ぶりに開かれるお祭りに参加できることを光栄に思います。お祭りのテーマである『再会』にふさわしい催しになることを祈念します。また、ブラジルの文化多様性に日本文化が親しく加わっていることの証人となれることを、日本国民の一人として誇りに思います。ブラジルは日本移民を受け入れ、日本文化に温かい理解を示してくれました。だからこそ、日系人は日本の伝統文化を保持し、文化の華を開かせることができました。最後に、ソロカバ市と日系社会のご発展を祈念するとともに、皆様のご健康とご多幸を願って私のあいさつとさせていただきます」とポルトガル語であいさつした。
ロドリゴ・マガニャット市長は「日系社会とともに、ソロカバをブラジル一の素晴らしい都市に発展させましょう」とあいさつし、観衆から拍手と声援を受けた。