《リオ州》副知事候補宅からライフル=元保健局長宅からは現金の束

【既報関連】リオ州ドゥケ・デ・カシアス市の元市長で、再選を狙う同州知事のクラウジオ・カストロ氏(自由党・PL)の副候補のワシントン・レイス氏(民主運動・MDB)らを対象に行われた連警の「アナーフォラ作戦」で、ライフル銃や多額の現金が押収されたと1日付G1サイトなどが報じた。
連警と連邦監査事務局(CGU)の共働作業の「アナーフォラ作戦」では、リオやドゥケ・デ・カシアスなど7市、27カ所が家宅捜査の対象となった。

レイス氏宅の捜査で押収されたライフル銃は同氏の警備担当チームの車から見つかり、警備員の1人が武器の登録証を提示した。レイス氏は、「(弟の)ローゼンヴェルグ・レイス州議の警備担当の警官用に許可された」「軍警によって正式に登録された合法的なものだ」と説明した。
他方、ドゥケ・デ・カシアス市保健局元局長のカルロス・デ・オリヴェイラ氏宅では、現金70万レアルが押収された。同氏は捜査の後、「医師として35年間以上、市保健局長としても4年間働いてきたが、保健局長の任期中は眼科専門病院やサンタクルス・ダ・セラ産院、サンジョゼ病院その他の大切な医療サービスを導入し、市に本当の遺産を残した。保健局長として働いた間は嫌疑をかけられた事すらなかったのに、州議選に立候補した今になって、あの頃の仕事で不正があったといわれるとは思わなかった」という声明を発表した。

ウィルソン・ヴィッツェル・リオ州知事(当時)が罷免されるきっかけとなった2020年の「ファヴォリト作戦」で逮捕され、今回捜査でも対象となった企業家のマリオ・ペイショット氏も、市保健局と契約したRenacoopやCootrabなどとの関係を否定し、レイス氏との関係についても、知ってはいるが、個人的にも仕事の上でも繋がりはないとする声明を出している。
だがCGUは、対面入札を強要した上、公告に制限条項を挿入した、契約に記載されたサービスの内容や数量の定義が不明瞭、条項違反などの問題点があり、1年間の契約だけで約5360万レアルの水増し請求が行われていたと指摘。市保健局が、不正入札が疑われている企業と結んだ契約は2年余りのものだが、それと付随して加わったサービスと合わせて動いた金額は総額5億6350万レアルと見られている。
選挙検察は8月15日に、レイス氏の出馬登録を認めないよう、選挙地域裁に要請している。選挙地域裁による出馬登録の可否の審査は9月1日が期限とされている。