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《ブラジル》豚の屠殺数が新記録更新=高値の牛肉に代わる食材に

2022年9月7日

 地理統計院(IBGE)が6日、第2四半期の豚の屠殺数は1407万頭で、第1四半期を3%、昨年同期は7・2%上回った上、1997年の統計開始以来の新記録を更新したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 牛の屠殺数も前期比で5・7%、昨年同期比で3・5%増の738万頭だった。だが牛肉が値上がりしているため、2020年以降、豚肉や鶏肉の消費が増えている。
 豚肉は一時、中国向けを中心に輸出が増えていたが、中国国内でのアフリカ豚コレラの抑制が進み、同国内の飼育数も回復してきた事で、他国向けの輸出は増えていても全体の輸出量が減少。現在は国内で生産される量の81・3%が国内向けに供給されている。
 牛の屠殺は、繁殖のための屠殺数減少後、2四半期連続で増えている。だが雄の価値が下がっており、若い雌を中心に屠殺する傾向があるようだ。中国向けの輸出での問題などもあり、マット・グロッソとゴイアスでの牛の屠殺数は減少。そのかわり、サンパウロ州の屠殺数が昨年同期比で16万3千頭増えたという。
 鶏の屠殺数もウクライナ危機や北半球での鳥インフルエンザ流行で、第2四半期の記録を更新。鶏肉は輸出も増えている。また、餌料や梱包材の高騰で価格も上昇中だ。
 牛乳の生産量は昨年同期比で7・6%減の54億リットルで、2016年以来の最低記録となった。牛乳の価格は急騰中だが、それでもまだ、餌料や電気代、薬代などの生産コスト上昇分は回収できていないという。牛乳の生産量低下は中西部での干ばつなどの影響も受けている。
 卵の生産量は9億9882万ダースで、第2四半期としては統計開始以来の新記録だ。生産量の27・3%はサンパウロ州が占め、ミナス州9・2%、パラナ州9・1%と続く。


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