サンパウロ州地裁=内部で250万レ横流し=ベテラン女性職員を逮捕

サンパウロ州地裁で、職員が司法会計から公金250万レアルを横流ししていた嫌疑が浮上。勤続30年以上の女性職員が逮捕されていたことがわかった。
8日付フォーリャ紙(1)によると、この事件に関する捜査は7月26日にサンパウロ市と大サンパウロ市圏を対象に行われ、警察が家宅捜査時に携帯電話などを押収。その日のうちに主犯と見られるエリアナ・ヴィタ・デ・オリヴェイラ容疑者(53)が逮捕された。この日の捜査対象には同容疑者の夫やいとこも含まれており、エリアナ容疑者ら計6人が逮捕された。
調べによると、エリアナ容疑者はサンパウロ州地裁に30年以上勤めている書記官で、地裁内の警察捜査課(Dipo)の所属だった。
同容疑者はお蔵入りとなった捜査に目をつけ、最終的に正確な支払先が不明になっていた司法会計の中にあった金を横流ししていたと見られている。
エリアナ容疑者は実務面において信頼されていたことを悪用し、現金の横流しを正当化するための書類を作成し、不正に気付かせない形で調印も行わせていたと見られている。
サンパウロ州地裁によると、犯罪に利用されていた訴訟はお蔵入りとなった上に財産に関する詳しい記述がされていないものばかりだったという。
エリアナ容疑者は弁護士を通じて無罪を主張。裁判で証明したいと語っているという。