ブラジル マンダカルー物語=黒木千阿子=(15)
協力してくれた俳優の若者には五円玉を一個ずつプレゼントしてお礼を言いますと、彼等は大喜びして帰って行きました。功労のあった主役の中尉殿には特別五円玉を二個差し上げました。
すると、破格のプレゼントに気を良くしたのか中尉殿が、
「もうすることはありませんか?遠慮なく言ってください」
そこで私は、もう一回アントーニオへの用件をたのみました。
「あんたの仕打ちは忘れない。土地も家も家財道具もいらないが、冷蔵庫にある日本食品だけは全部渡しなさい」と・・・・。
さて、中尉殿が用を済ませて帰った後、トントンちゃんが煮干しをかじっている側で、私はサッポロ塩ラーメンを食べながら言...
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