MNプロポリス社=IntuixのESG経営に認定=ブラジルの養蜂業者では初

モジ・ダス・クルーゼス市のMNプロポリス社が昨年12月5日、外部検証機関であるIntuixからESG(環境、社会、ガバナンス)経営の認証を取得した。ブラジルの養蜂業者初の快挙だという。
同認証は第三者検証によって、ESGの責任に対する同社の取り組みが認められたもので、持続可能かつ倫理的に運営されていることが社会的な裏付けを持って保証されることになる。
松田典仁代表取締役会長(86、群馬県)は、「品質と信頼、安心・安全・こだわりの製品を、今後はさらに自信をもってPRできます」と笑顔をみせる。
認証を得るまでには約2年の歳月を費やした。認証検証中、松田会長が経営指針としてきた稲盛哲学に基づく企業理念と経営哲学を知った調査員は、「大企業ではないのにこのような哲学があるとは」と驚きを隠さなかった。1992年に会社が設立され、「ESGが言われる前からESG経営を実践してきた結果」と感想を述べた。

和田カルロス社長は、「ESGが三拍子そろった経営は簡単ではなく、Intuixによる認証を得るのは難しい。2023年からは全従業員がESG経営を理解できるように包括的なトレーニングを実施し、全員がコンプライアンスと多様性の問題を100%理解している」と自負する。
同社がESG経営の認証を受けられたのは、以下の条件を満たしたからだ。
【環境】包装材がリサイクルできるMuda Recicla認証/オーガニック認証/ソーラーパネル設置/水とエネルギーの節約。
【社会】社内事故およびハラスメント防止委員会(CIPIAA)の実施/定期的な従業員トレーニングを含むコンプライアンスプログラムの実施/社会活動への参加。
【ガバナンス】LGPD(一般個人情報保護法)の遵守/倫理と透明性、法律遵守/ESG認証に必要なポイントを強化する企業文化。
この中で、同社は2020年以来、LGPDの遵守をより一層強化し、法的なガイドラインに従って、顧客やサプライヤーのプライバシーとセキュリティを確保し、個人情報の保護に努めてきた。
「今後もこの認証を受けられた行動の実践と改善を続け、より良い世界に貢献していきます」と和田社長は気を引き締めた。
