アルキミン副大統領=記者会見中に急病人助ける=医師としての経験値を発揮
ジェラルド・アルキミン副大統領(ブラジル社会党・PSB)が1日、公務で訪問したアマゾナス州マナウスで気絶した男性を救助したことが話題を集めた。同日付フォーリャ紙(1)やテラサイト(2)などが報じている。
これは、アルキミン氏がこの日参加したマナウス自由貿易区監督局の取締役会後の記者会見を行っていた最中に起こった。ブラジル通信社(EBC)の報道スタッフの男性が血圧低下でめまいを起こし、意識を失って倒れた。
アルキミン氏は倒れた男性に駆け寄ると男性の左腕をとって脈を取り、助け起こして速やかに静かな場所へと誘導した。アルキミン氏は医学部を卒業しており、麻酔と鍼の専門家としても知られている。
この光景は録画されて一気に拡散され、「副大統領が人命救助を行った」として話題となり、同日のバンデイランテス局のニュースなどでも報じられた。
ルーラ大統領はこの日、ラテンアメリカ・カリブ共同体(Celac)首脳会議に出席するため、カリブの島国サンヴィセンテ・グレナディーンの首都キングスタウンに滞在中で、副大統領は大統領の公務を代行していた。
副大統領は男性への対応後、会見の場所に戻り、法定アマゾンの保護地域でのカリウム探査プロジェクトを改めて擁護した上、マナウスとロンドニア州州都のポルト・ヴェーリョを結ぶ国道319号の舗装工事への支持を示した。