ブラジルで楽しむドイツ文化の祭典=4大オクトーバーフェスト紹介

毎年10月に1カ月かけて行われる大規模なビール祭り「オクトーバーフェスト」が近づき、世界中のビール愛好家がその開幕を心待ちにしている。19世紀にドイツのミュンヘンで始まったこの祭りは、世界各国に広がり、ドイツの伝統料理、音楽や民族舞踊などがイベントを盛り上げる。

ブラジルも例外ではなく、南部を中心に全国各地で開催が予定されており、特に、サンタカタリーナ州ブルメナウで行われるオクトーバーフェストは、世界第2位の規模を誇る。生ビールの早飲み大会や音楽、民俗舞踊、その年最高の夫婦を決める「フリッツとフリーダ(祭りのシンボルマスコット)コンテスト」、さらには世界で最も美味しいとされるドイツ料理など、ドイツの伝統的な雰囲気を存分に楽しむことができる。
ドイツ人移民のブラジル移住200周年を迎える今年は、例年に増して盛り上がること間違いなしだ。
開催地には5月の大水害で被災したリオ・グランデ・ド・スル州の都市も含まれており、観光支援や復興活動が行われることで、さらに活気が高まることが期待されている。
ブラジルの主要なオクトーバーフェスト4選を、5日付の情報ポータルサイトSegsなど(1)(2)が紹介した。
アメリカ大陸最大で、世界でも2番目に大きいと言われているのが、サンタカタリーナ州ブルメナウの同祭だ。1984年に始まり、2024年は40周年の記念すべき節目に当たる。今年は10月9日〜17日にヴィラ・ジェルマニカ公園で開催される。
2023年は約45万4285人の来場者を迎え、長さ1メートルのフラスコに注がれた生ビールの早飲み大会や、民族音楽、伝統的なドイツ料理が人気を集めた。
リオ・グランデ・ド・スル州サンタクルス・ド・スルで開催される同祭は国内で2番目の規模を誇り、文化活動やスポーツ競技などで盛り上がる。昨年は40万人が訪れ、地元経済を活性化させた。今年のイベントは10月10〜13日、17〜20日、24〜27日の週末に、オクトーバー公園で開催される。
国内3番目の規模とされているのは、同じくリオ・グランデ・ド・スル州の州都、ポルト・アレグレの郊外にあるイグレジーニャでの同祭だ。地域社会の組織力と家族的な雰囲気で知られる同祭では、民族舞踊、音楽パフォーマンス、そしてたくさんのビールを楽しめ、ドイツの伝統が守られている。人口3万人強の小さな町だが、昨年は21万5千人以上を動員した。今年は10月11〜20日にアルミロ・グリングス・イベント公園で開催される。
パラナ州州都クリチバでの同祭は、今年が第2回目だ。10月18〜20日にバリグイ公園のイベントホール(Alameda Ecológica Burle Marx, 2518)で開催される同祭では、50銘柄を超えるビールや数十の民族舞踊や文化的アトラクション、同祭に欠かせない「バンダ・ド・バリル」のショーなどが予定されている。2023年の初版が大成功を収め、市の公式カレンダーにも加えられた同祭のチケットは、Disk Ingressos(https://www.diskingressos.com.br/)や公式ウェブサイト(https://www.diskingressos.com.br/grupo/1847/18-10-2024/pr/curitiba/oktober-curitiba-2024)で販売中だ。イベントの詳細は、公式インスタグラム(@oktobercuritiba)で。