25年貿易黒字は930億ドル超に=大豆が主要輸出品に返り咲きか

17日付アジェンシア・ブラジル(1)によると、ブラジル貿易協会(AEB)は同日、2025年の輸出総額は2024年比で5・7%増の3588億2800万ドルに達するとの予測を発表した。
他方、25年の輸入総額は2657億8千万ドルの見込みで、今年の予測値2641億7100万ドルと比べ、若干の増加に止まった。
25年の予想貿易黒字額は930億4800万ドルで、今年の予測値の752億1400万ドルに対して23・7%増となる見込みだ。
AEBの報告書によると、「25年の貿易見通しは、価格のわずかな上昇と数量の増加を伴う持続可能性を示唆している。現時点では大豆やトウモロコシ、石油、牛肉、鶏肉などの生産が増加すると見られているが、価格は現在の水準を下回る可能性がある」という。
ブラジルの主要な輸出相手国は南米の近隣諸国だ。だが、「現在は中国による南米への攻撃的な貿易政策が目につくようになり、それがブラジルの隣国への輸出のリーダーシップを奪っている」と説明した。
同報告書では、石油の輸出額は24年に443億6千万ドルに達する見込み。これは単一製品での過去最高額となり、「今年は大豆の輸出予測額の430億7800万ドルを超える」としている。
だが、25年は、収穫量に問題がなければ、大豆が再び主要輸出品となり、輸出額も495億ドルとなると見られている。石油は、441億ドルで2位にとどまる見込みだ。
25年もこれまで同様、大豆、石油、鉱石が牽引し、総輸出額の34・04%を占めると予測されているが、これは、今年の予測である37・09%を若干だが下回っている。