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日本発の環境型農業=注目の「ヤマカワプログラム」(11)=イビウーナのヨシズミさんの農園を訪ねて

2025年3月25日

農園シチオ・ノヴォ・ムンドでの集合写真
農園シチオ・ノヴォ・ムンドでの集合写真

 ヤマカワプログラム一行が24年11月30日に行ったイビウーナ市の農場「Sítio Novo Mundo」視察には、CAISP(Cooperativa Agricultura de Ibiúna=イビウーナ農業協同組合)のアントニオ・ディアス・デ・オリベイラ組合長も参加した。
 CAISPは約2年前から組合の畑20カ所で、ヤマカワプログラムを実施した。今年に入り、そのうち19の畑で土壌環境や作物の品質向上が確認されたという。
 アントニオさんは、「ヤマカワプログラムは画期的な方法。コストは下がり、土壌環境と作物が良くなる。こんな方法は唯一無二だと思います。これが国中に広がれば、ブラジルは真の農業大国になり、地球環境の蘇生にも繋がると思います」と述べた。
 また、視察に参加したサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市で農機具会社を経営する迫ロベルト・シンイチさん(72歳、2世)は、「長年ブラジル農業界にいますが、今回の視察に同行し、改めてヤマカワプログラムは素晴らしいと思いました。同時に、これまで自分が学んできた農業知識や考え方を根本から覆され、これまで製造してきた農機具も一新しなければならないと感じざるを得ませんでした。また一から勉強し直します」と述べた
 全ての視察が終わり、ヤマカワプログラムジャパンの船戸知樹さんと黒田さかえさんは、12月1日の飛行機に乗り、無事日本に帰国した。
 船戸さんは、「今回初めてブラジルを訪れましたが、山川先生の教えが実践されている場を目の当たりにして感無量です。ブラジルは広大な土地、豊富な資源があり、もし世界で飢饉がおきたとしてもそれを救えるだけのポテンシャルがあると思います。今以上にヤマカワプログラムが広がり、地球環境の蘇生を先導できるような存在になってほしいです」と述べた。
 黒田さんは、「ヤマカワプログラムを実施した皆さんが良い結果を得られていることを嬉しく思います。これからも関係を継続し、地球環境の蘇生に少しでも早く結びつくよう私たちも尽力していきたいです」と述べた。(終わり、淀貴彦記者)


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