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第4回全伯相撲杯争奪戦=約200人の選手が競り合う=団体戦女子、団体戦男子は聖南西A総合優勝

2025年3月26日

南大河州で5月に行われる南米相撲大会に出場するブラジル代表選手たち(中列と後列)とブラジル相撲連盟の役員たち(前列の5人、前列中央が土屋会長)
南大河州で5月に行われる南米相撲大会に出場するブラジル代表選手たち(中列と後列)とブラジル相撲連盟の役員たち(前列の5人、前列中央が土屋会長)

 『第4回全伯相撲杯争奪戦』が15、16日、サンパウロ市ボンレチーロ区のラディカル・スポーツ・センター内の相撲競技館で行われた。ブラジル相撲連盟(土屋守雄オスカル会長)主催。約200人の選手が出場。団体女子では聖南西Aが総合優勝、団体男子では聖南西Aが総合優勝した。同日、並行して南大河州で5月に開催される『南米相撲大会』、タイで9月14、15日に開催される『世界相撲大会』出場の選手選考も行われた。

 初日の15日は体感温度30度の猛暑、翌16日は終日23度の相撲日和となった。15日午前9時から堤正昭顧問による土俵祭りが行われ、続いて選手入場、開会式が行われ、土屋会長が開会あいさつした。
 同会長は本紙インタビューに日本語で応え、「ブラジルの相撲は95%以上が非日系ブラジル人選手によって競技されているが、日本的な相撲精神、文化、宗教性は世界の中でも最も深く浸透している。『土俵祭り』が行われているのは日本の大相撲を除けば、世界でブラジルだけ。非日系選手でも土俵を清め、けがをしないようにという願いを込めて塩をまいている」とブラジル相撲界の精神性の高さを強調。
 「相撲には寝技がなく、立ち技だけで素早く勝負が決まる。これは世界最大の人口を誇るブラジル柔道にも影響を与えている。寝技に持ち込まれる前に立ち技で一気に、きれいに技を決めるブラジル柔道は相撲の影響を受けていると思う。体格的に大きな選手が力技で攻めてくるのを小柄な選手が土俵際で『うっちゃり』で逆転するなど、相撲は最後まで見なければわからない」と醍醐味について話した。
 今まで無敗を誇っていた女子中量級チャンピョンのルシアーナ渡辺樋口選手が優勝したものの初戦で一敗を喫した。一方、男子重量級、無差別級のチアゴ選手は今大会も無敗を保ち、圧倒的な強さを見せた。

9月14、15日にタイで行われる世界相撲大会に出場するブラジル代表選手
9月14、15日にタイで行われる世界相撲大会に出場するブラジル代表選手

 16日正午から開かれた公式開会式には羽藤ジョルジサンパウロ市議が顔を見せた。
 結果は以下の通り。優勝者のみ記す。
 【全伯相撲杯争奪戦】女子幼年C個人Isabella Simões(IT-聖南西)、団体-聖南西、幼年B個人Manuela Ishimaru(JD-聖南西)、団体-聖南西-B、幼年A個人Rafaella Bezerra(NS)、少年個人Luana Nakaya(CB-聖南西)、団体Norte、青年個人Natasha Gamarros(CB-聖南西)、団体 聖南西-A、成年軽量級個人Rebeka Sakashita(IT-聖南西)、準中量級個人Gabriela Silva(IT-聖南西)、中量級個人Luciana Watanabe Higuchi(NC)、準重量級個人Sanusa Chagas(NC)、重量級個人Fernanda Pelegrini(SP)、無差別級個人Mayara Sebastião(CB-聖南西)、団体 聖南西-A。
 男子幼年C個人Gabriel Marialva(N)、幼年B個人Enzo Bezerra(NC)、団体 聖南西-A、幼年A個人 Enan Santos(聖北西)、団体 聖北西、少年個人Lucas Lourenço(IT-聖南西)、団体 聖南西-A、青年個人Kaio Soares(聖北西)、団体 聖北西、成年超軽量級個人Lucas Takeo Shibue(CB-聖南西)、準軽量級個人Rafael Toledo(IT-聖南西)、軽量級個人Genilton Tiburcio(CB-聖南西)、準中量級個人Tetsushi Watanabe Nakaya(CB-聖南西)、中量級個人Paulo Júnior(IT-聖南西)、準重量級個人Yoshihiro Higuchi(SP)、重量級個人Thiago Ciavarella(CB-聖南西)、無差別級個人Thiago Ciavarella(CB-聖南西)、団体 聖南西-A。
【世界大会選考】25年世界大会ブラジル代表女子青年軽量級Ana Oliveira(聖南西)、中量級Saori Nakaya(聖南西)、重量級Naomi Nakaya(聖南西)、無差別級Sayuri Gamarros(聖南西)、成年女子軽量級Yumi Sakashita(聖南西)、中量級Luciana Watanabe Higuchi(NC)、準重量級Sanusa Chagas(NC)、重量級Fernanda Pelegrini(SP)、無差別級Mayara Sebastião(CB-聖南西)。
 25年世界大会ブラジル代表男子青年軽量級Tetsuya Endo Kosaihira(Norte)、中量級Kaio Soares(聖北西)、無差別級Arthur Nardi(聖南西)、成年男子軽量級Genilton Tiburcio(CB-聖南西)、中量級Paulo Júnior(IT-聖南西)、準重量級Yoshihiro Higuchi(SP)、重量級Thiago Ciavarella(CB-聖南西)、無差別級Tetsushi Watanabe Nakaya(CB-聖南西)。
【南米大会選考】25年南米大会ブラジル代表女子軽量級Yumi Sakashita(IT-聖南西)、準中量級Gabriela Silva(IT-聖南西)、中量級Luciana Watanabe Higuchi(NC)、準重量級Sanusa Chagas(NC)、重量級Fernanda Pelegrini(SP)、無差別級Mayara Sebastião(CB-聖南西)。
 25年南米大会ブラジル代表男子超軽量級Takeo Shibue(CB-聖南西)、準軽量級Rafael Toledo(IT-聖南西)、軽量級Genilton Tiburcio(CB-聖南西)、準中量級Tetsushi Watanabe Nakaya(CB-聖南西)、中量級Paulo Júnior(IT-聖南西)、準重量級Yoshihiro Higuchi(SP)、重量級Thiago Ciavarella(CB-聖南西)、無差別級Thiago Ciavarella(CB-聖南西)。


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