Abin=連警が現長官らから事情聴取=パラグアイへのスパイ疑惑で

イタイプ二国間水力発電所に関連したパラグアイ当局へのスパイ疑惑に関し、ブラジル情報庁(Abin)の現長官が17日に連邦警察の事情聴取を受けることになった。15日付G1サイト(1)が報じている。
これは、Abinがボルソナロ政権時の2022年6月から、ブラジルとパラグアイが共同で運営するイタイプ発電所に関するパラグアイでの運用状況についてのデータをハッキングして入手していた疑惑に関するものだ。
この疑惑は3月末に発覚。ルーラ政権は政権移行後にスパイ行為を認知し、2023年3月27日付で打ち切ったと報告。その後も、パラグアイ政府に報告を行い続けている。だが、パラグアイ政府の不快感、不信感はまだ拭えていない。
連邦警察はAbin現長官のルイス・フェルナンド・コレア氏を召喚。17日に事情聴取を行う。元ナンバー2のアレッサンドロ・モレッティ氏も同じ日に召喚されている。
注目されているのはモレッティ氏だ。同氏は昨年の1月30日にAbinを解雇されている。それは、連邦警察がボルソナロ政権時代にAbin外部に連邦政府主導の別の諜報組織を設け、機能させていた「並行Abin疑惑」の捜査を行おうとした際、妨害行為を行ったためとされている。Abin職員は、スパイ行為はルーラ政権でも続いていたとの内部告発も行っている。(2)