クーデター疑惑=最高裁小法廷が下院決定を覆す=ラマジェン訴訟で2件のみ承認

【既報関連】アレッシャンドレ・ラマジェン下議(自由党・PL)のクーデター計画疑惑での訴訟を全て停止するという下院が7日に下した決定に対し、最高裁第1小法廷が9日に審理を行い、二つの罪状のみ差しとめで、残りの三つの訴訟停止は認められないこと、他の起訴対象者には停止の適用はされないことで判事の票が多数となった。
この審理は、クーデター計画審議の報告官であるアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が8日に提案して、9日に行われたものだ。
審理ではモラエス判事が「文化遺産の破壊」と「指定文化遺産の損壊」の二つのみが下院により、ラマジェン氏の下議の任期期間中の出来事なので差し止めになるとした。だが「武装犯罪組織」「クーデター」「民主的な法支配の廃止」の三つに関しては下議としての認証を受ける2022年12月19日以前が対象となるため、停止できないとの論陣を張った。
加えて、ボルソナロ前大統領をはじめとする他の33人の起訴対象者に停止処分が適用されないとした。起訴対象者の中、下議はラマジェン氏のみだ。
これに対し、クリスチアーノ・ザニン判事、ルイス・フクス判事が賛同し、5人中3人の判事がモラエス判事の見解にならった。モラエス判事の今回の見解は、ザニン判事が4月末にウゴ・モッタ下院議長に宛てた書簡の内容と同じものだった。(1)