PT党首選=投票結果を公表できず=ミナス州での投票延期で

【既報関連】労働者党(PT)の党首選が6日に行われたが、ミナス州の支部長選に関する裁判の判決を受け、同州での投票が延期されたことで、7日に予定されていた党首選の結果発表がいつになるか分からない状態になっている。(1)(2)(3)
約300万人のPT党員をまとめるべき党首選には、ルーラ氏が推すアララクアラ元市長のエジーニョ・シルヴァ氏、PT元党首で下議のルイ・ファルコン氏、同党国際関係局長のロメニオ・ペレイラ氏、党内でもより左よりでABC連邦大学教授のヴァルテル・ポマール氏の4人が出馬。6日に投票を行い、7日に決選投票が必要か否かも含めた結果を発表する予定だった。
だが、6日の選挙では全国レベルの役員だけでなく、連邦自治体、地方自治体レベルの役員も同時に選ぶことになっていたため、ミナス州での投票延期によって、党首選の結果も発表できなくなる事態が生じた。
ミナス州での投票延期は、ミナス州支部長候補の一人のダンダラ・トナンツィン下議の出馬を認める判決が5日の夜に出たためだ。ダンダラ氏は「党費滞納」を理由に出馬登録に対する異議申し立てが出て、出馬資格をはく奪されたが、裁判の結果、5日夜、同氏の出馬を認めるよう命じる判決が出たため、PTが6日朝、同州での党首選延期を発表した。(4)
PTは電子投票機の使用について選挙裁判所との合意に至らず、印刷投票を維持したため、5日夜の判決後、州内約700市に送付済みの投票用紙にダンダラ氏の名前を記載することは「不可能」と判断。同州での投票をいつ行うかの最終決定は8日の党役員会で協議する。現段階では、決選投票が必要な場合の投票日は20日のままだ。

ダンダラ氏は下院の政党リーダーのレジナルド・ロペス下議の支持を受けている。ロペス氏は22年大統領選におけるミナス州でのルーラ氏勝利に貢献した人物の一人で、ダンダラ氏の党内選挙からの除外を18年選挙でのルーラ氏不在に例えていた。
党首選の結果が判明するまで暫定党首を務めるウンベルト・コスタ上議は6日、同州での投票を延期しても影響が出ないだけの票を得た候補が出た場合は新しい党首を発表できるが、それ以外の場合、決選投票の有無も含めた党首選の行方は同州での投票後に決まると語っている。同州には15~19年に州知事を務めたフェルナンド・ピメンテル氏ら、多数の党員がいる。(5)(6)(7)(8)