MotoGP歴史上初 ブラジル人ライダー ワールドチャンピオンシップ獲得
16日に行われたMotoGP最終戦バレンシアGPで、ヂエゴ・モレイラライダー(イタルトランス・レーシングチーム)が287ポイント獲得し、Moto2クラスワールドチャンピオンシップに見事に輝いた。
これまで、1945年に開催されて以来、ロードレース世界選手権全てのカテゴリーを含め、ブラジル人ライダーが年間ワールドチャンピオンシップに輝いたのは史上初であり、快挙達成となった。
今シーズン前半は、スペイン人ライダーのマヌエル・ゴンサレス(リキモリ・ハスクバーナ・インタクトGP)と同じくスペイン人ライダーのアロン・カネット(ファンティック・レーシング)がMoto2クラスを引っ張っていた。
しかし、同クラス昨年ルーキー・オブ・ザ・イヤーで、2年目となるモレイラ選手は、ランキングトップとの差61点から、最終的に30点差でのタイトル獲得し、Moto2クラス史上最大の逆転劇を見せた。
第20戦マレーシアグランプリでトップだったゴンザレス選手のポイントを抜き、第21戦ポルトガルGPで再びレースを制し、チャンピオンシップ決定を最終戦まで持ち越した。
第22戦バレンシアGPでゴンザレス選手が途中ピットに戻りレース再開するも22位でゴール、モレイラ選手は11位でフィニッシュを迎え、ポイント2位のゴンザレスライダーと30ポイント差でチャンピオンを確定した。
タイトル獲得パフォーマンスでは、モレイラライダーのゼッケン番号『10』にちなんで3人のブラジルサッカー『10』のレジェンドであるペレ、ロナウジーニョ、リバルド、ネイマールの名前と背番号の書いたユニフォームを着た友人がモレイラライダーを出迎えた。モレイラライダーには「Diogo」と書かれたユニフォームが渡された。また、モレイラライダーは、黄金のレーススーツを着用し、表彰台でタイトル獲得を祝った。
今シーズン、モレイラ選手は、ポールポジション7回、4回の優勝、9回の表彰台を飾っている。
そして、モレイラ選手は、来シーズンから既に、チーム・LCR(LCR・ホンダ・イデミツ)から最高峰クラスMotoGPクラスに参戦することが決まっている。同チームとは今年10月に、3年契約を締結した。
また、ブラジル人ライダーが同クラスに参戦するのは、2007年に引退したアレックス・バロス選手以来となる。
バロスのアカデミー門下生であるモレイラ選手の優勝の美をバレンシアまでバロスは駆けつけており、国際放送でその姿が映し出された。
さらに、ゴイアニア・インターナショナル・レーストラック・アイルトン・セナで2026年から5年間、ブラジルGPが開催される。来年第2戦となる3月20日から22日に予定されている。MotoGPがブラジルで開催されるのは22年ぶりとなる。

