マイゾウ・メーノス(まあーまあー)の世界ブラジル(41)=サンパウロ 梅津久
第33話―ラランジーニャ
マナウスを訪問された方はポンタネグラと呼ばれるマナウス市のアマゾン河沿い(ネグロ河)にある市民の憩いの場所を訪れられたと思います。
昼は、雄大なアマゾン河の支流の一つネグロ河を望むことが出来、夕方はネグロ河上流に沈む夕日を眺められる素晴らしい写真のシャッターポイントとなる。
この河沿いに遊歩道が約2kmに亘ってあり、週末は多くの市民で夜遅くまで賑わい、「マナウスのコパカバーナ」と称している人も多い。
この一角、歩道から一段低くなったスペースに「ラランジーニャ」と呼ばれる机とイスを並べただけのキヨスケを少し大きくした様な簡易レストランがある。一見何も特別変わった所ではなく見逃してしまいそうだが、ある時間が来ると歩道を歩いていた人達が立ち止まり、大きな群衆の集まりとなる場所である。
ラランジーニャが契約した「ボーイブンバ」と呼ばれるボーイダンスのショーが始まるのだ。
このレストランで食事をしながら見るのも良いが、他で食事を済ませ、夜9時から始まるショーに合わせて来ると良い。それぞれ勝手にビールやカイピリーニャ、ヤシの実のジュースを飲みながら、思い思いのスタイルでダンスショーを観戦。インディアンのスタイルと振付で踊り続けるダンサーの肌が汗でキラキラ光りだし、見ているとセクシーな雰囲気が漂ってくる。最後には、男女ダンサーと一緒に踊り、汗を流し、記念写真を撮ったりとマナウスでの良い思い出ができた場所でした。
2010年から、2014年のサッカーW杯に向けリフォームが進められ、W杯開催時には素晴らしいリゾート場所として歩道が整備され、市民の憩いの場所となったが、「ラランジーニャ」が再開されることはなかった。非常に残念!!!


