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パラー州=山中さんが描く「100周年の夢」=サンタイザベルに日本文化の殿堂を

2026年3月17日

熱く夢を語る山中正二さん
熱く夢を語る山中正二さん

 アマゾン入植100周年の大節目を3年後に控えたパラー州ベレン市。この地で花卉園芸店「Floricultura Yamanaka」を営む戦後移民、山中正二さん(88)=岩手県出身=が、壮大な記念事業の構想を抱いている。先日、編集部を訪れた山中さんは、日焼けした顔をほころばせながら、次代へつなぐ「夢」を語ってくれた。

 舞台に見据えるのは、ベレン市から約40キロの場所に位置するサンタイザベル・サントアントニオ日系文化協会が所有する20ヘクタールの広大な土地だ。ここに、地域の拠点となる「日本文化総合施設」を建設しようというのである。

 山中さんは「私自身、サンタイザベルに農場を持っていますが、決して遠い場所ではありません。ベレンを含む近隣エリア全体で活用できるような、大規模なセンターを作ることができれば、100周年にふさわしい記念碑になるはずです」との夢を語る。

 構想は具体的だ。1千人以上を収容できる大講堂を備え、日本料理の講習会や母国との交流事業、伝統文化を学ぶ講座などを通じて運営資金を確保する、持続可能なモデルを描いている。

 山中さんは「この7、8月ごろには日本を訪れ、協力の呼びかけや資金集めに奔走したい」と、高齢を感じさせない熱量で前を向く。

 山中さんの歩みは、まさに戦後移民の歴史そのものだ。東京農大で林学を学び、1960年に第2回東山研修生として渡伯。近代日系農業の父とも言える山本喜誉司氏の薫陶を受け、後にJICA(国際協力機構)の要請で第2トメアスー移住地の測量事業にも尽力した。その後、一代で園芸事業を成功させた苦労人が今、恩返しの思いを胸に、100周年に向けて動き出している。


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