マイゾウ・メーノス(まあーまあー)の世界ブラジル(56)=サンパウロ 梅津久
第48話 ブラジルの宗教
「人類のルツボ」と言われているブラジル。数多くの人種、民族、国民が融合している。信教の自由も認められており、数えられないほどの宗教が存在している。
私が知っているだけでも、キリスト教(カトリックとプロテスタント)、ユダヤ教、ヒンドゥー教、イスラム教、カンドブレやウンバンダなどで知られるアフリカに由来する宗教、アジア各国や日本の仏教とその宗派をはじめ、日本の新興宗教(天理教、世界救世会、生長の家、パーフェクトリバティ、創価学会などなど)、神道などがある。
カトリックのマルセロ・ロッシャ神父はロック歌手として大旋風を起こしている。1999年10月のブラジルの祭日「フィナード」(日本のお盆にあたる)にはミサと歌で60万人を集めた。これはポピュラー音楽を活用するプロテスタントに対抗したものである。ロッシャ神父の影響によりミサに定期的に参加するカトリック信者が4%から16%に上昇したとの報道がある。
エジル・マセード伝道師が率いるウニヴェルサル・ド・レイノ・デ・デウス(神の王様の世界)は、リオ・デ・ジャネイロのサッカー場マラカナンに18万人を集めた。会場では大きな布袋を背負った教会関係者が群衆の中を走り回って、献金を集めていました。
その後、この教会は国税局や連邦警察により、マネーロンダリングや闇資金疑惑で調査を受けた。結局、法令違反や罰則を受けたとの報道はなかった。
宗教ではないが、恐ろしい祈りの風習として「マクンバ」(呪い、または黒魔術)と呼ばれる、日本の藁人形に釘を打ち付ける呪いに似た儀式がある。街の郊外の分かれ道の角、お墓の塀やちょっとした草むらの道端に、赤い布をひき、または鶏の生き血をまき、その上に黒い羽根の鳥(ハゲタカ?)の死骸、たばこ、半飲みのピンガなどの瓶を置き、ロウソクを付けて呪いの儀式を行う。私もマナウスでは何度となくこのマクンバの儀式の跡を見たが、誰が呪われたのだろうと恐ろしくなった。
マナウスの水浴場、ポンタネグラでは年末にお払いの儀式が行われている。白い服を着て、オモチャのような船にロウソクを立てて川に流す。霊の名前を書いた何十個ものロウソクと卵を用意して、ロウソクは川に流す。卵はピンガ、赤ワイン、薬草などと混ぜて、川で水浴びをしている人の頭にかける。黒い鶏の首を切って血を流し、それを使って、儀式や呪術もあるが、これは、関係者の人しか見れない。








