マイゾウ・メーノス(まあーまあー)の世界ブラジル(53)=サンパウロ 梅津久
第45話 危険な一人暮らし
マナウスに日本やサンパウロから派遣され、工業団地マンションで一人暮らしをしていた企業駐在員に起こった悲しい出来事です。
マナウス工業団地の各企業の就労開始時間は午前7時と早い(製造業のため)。特に管理職の方々は通常6時30分頃から出勤する方が大勢いる。
そんな中で、いつも早く出社する日本からの単身駐在員が毎日の朝礼が終わっても出勤していない。電話をしても応答がない。不審に思った総務の担当者がマンションの合鍵を持って尋ねるが応答がない。合鍵を使って中に入って部屋中を見ると、駐在員はトイレの中で倒れていた。
すぐに救急車を呼び、病院に搬送するも脳溢血で意識がなく、集中治療室へ。数日後意識を取り戻すが半身が完全麻痺。話すこともままならない状態で、そのままでは日本へ帰国させる事もできず、サンパウロの病院に移って治療とリハビリを数カ月間続け、車椅子で移動できるようになって、日本に帰国することが出来た。
数年後、この方は、マナウスが好きで一人で杖を突きながら、毎年のようにマナウスに遊びに来るようにまで回復された。コロナ禍以降どうされていることか。
マナウスで一番良い病院は、当時のブラジルのフラッグキャリア航空会社「VARIG」と言われていた。病気になったら飛行機でサンパウロやブラジリアに行くのが最適という冗句です。
前記の例は、早急に発見され、適切な処置がされたので助かった例です。別例はサンパウロからの単身転勤者。一人でマンション生活をされていた方ですが、いつまでたっても出勤してこない。連絡も取れないので担当者がマンションを訪ね、管理者に部屋を開けてもらって中を見たら、ベットの横に倒れていた。
すぐに救急車を呼んだが、この方の場合はその場で死亡が確認された。この場合も原因は脳溢血でした、非常に悲しい出来事でした。
マナウスでの生活環境は他の都市とくらべるとあまり良くなく、単身で駐在または転勤されている人が多い。ひとりで生活されている、またはされる方は、常時の連絡手段や、緊急時の対応方法を会社や身近な人と共有していくことが必要かと思います。








