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《サンパウロ州》消費者の苦情6・4倍に=オンラインの買い物増え

2022年4月21日

コロナ禍で急増したオンラインでの仕事や買い物(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
コロナ禍で急増したオンラインでの仕事や買い物(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 サンパウロ州の消費者保護センター(プロコン)が11日、2021年に同センターに登録されたオンラインでの買い物に関する苦情の数は2年前の536%増(約6・4倍) だったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 21年に登録されたオンラインでの買い物に関する苦情の数は49万8877件で、2019年の7万8419件はもちろん、2020年の30万1672件と比べても急増している。
プロコンは、苦情が急増した原因は新型コロナのパンデミックと買い物習慣の変化と見ている。コロナ禍に伴う外出規制で外出できなくなった人達が、外出規制のために物理的な店舗での営業が制限された店や会社の商品やサービスをオンラインで購入せざるを得なくなった事で、オンラインによる取引が急増。
 その上、利便さに気づいた消費者のオンライン利用が定着したのに、商店側はオンライン販売に不慣れで、インフラなどの準備も不十分なままで電商取引に乗り出したために対応が遅れた。また、工業界の生産活動停滞などで商品の供給などに問題が生じ、不具合が広がった可能性もある。
 プロコンによると、最も多い苦情は商品の配達が予定日より遅れたり配達されなかったりしたもので、不当な請求をされた人も多いが、サイトやソーシャルネットワーク上のプロフィールが偽物だったという例も目立つという。
 プロコンは消費者保護の観点から、苦情や告発を登録したり、疑問を解消するためのデジタル・システム上に、各々の商店や企業が信頼できるかを証明する「エンプレーザ・ヴェリフィカーダ」という認定証を登録。商品やサービスを購入する前に、商店や企業の情報や認定証の有無を確認するように勧めている。


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