亡命希望者で溢れかえる空港=約700人が施設内で立ち往生

12日付G1サイト(1)によると、多くのインド人やアフリカ人の亡命希望グループがブラジルに到着し、サンパウロ州のグアルーリョス国際空港(GRU)は新たな移民危機に直面している。連邦検察局によると11日には383人、12日には291人の亡命申請があり、1便に50人もの申請者が搭乗していたことが報告された。彼らは空港の制限エリア内で、食事とワクチンの提供を受けながら申請の処理待ちをしている。
先週末から亡命希望者が急増し、連邦警察の難民申請システム(Sisconare)の不具合により処理が遅れ、彼らの解放を遅らせている。ギリェルメ・ゴプフェルト検事は「異常な数の難民申請者がやってきており、データ処理が追いついていない。入国手続きが整うまで彼らはそこで待機しなければいけない」と説明した。
到着ロビーと入国審査の間にある制限エリア内では、長椅子に横になったり、床に座ったりして申請を待つ人々で溢れている。彼らは待機中、航空会社から食料を受け取り、グアルーリョス保健局からはワクチン接種を受けているが、衛生状態が懸念されている。
「あってはならない事態だ。何が起きているのかをよく理解し、常態化しないよう万全を期すため、入国管理局と健康監視センターの緊急会議が招集された」と同検事は付け加えた。
検察局によると、亡命を求めるインド人グループはブラジルでは頻繁ではない。各人の申請理由は、国家難民委員会が実施する個別の機密面接で確認される。ブラジルは米国を目指す外国人ルートとして利用されているのだという。
グアルーリョス国際空港は過去数年間、同様の状況に直面してきた。2022年8月以来、イスラム原理主義組織タリバンによる内部紛争から逃れるため、数千人のアフガニスタン人がブラジルに亡命した。数カ月にわたり亡命グループが空港にキャンプを張っていたが、彼らを収容するため体制が整っておらず、インフラにも問題がありダニによる感染症が多く報告された。昨年の9~10月にかけて、難民はサンパウロ州内の沿岸部や内陸部の避難所に移された。
法務省は、難民申請に関する国内システムの不安定さを解消するために取り組んでおり、アップデートが原因で障害が発生したと説明した。連邦警察と協力し、申請の処理能力を向上させるべく努力していると述べた。