リオ市=犯罪者訓練役の元軍警逮捕=暴力で不動産の違法拡大も

リオ軍警の特殊作戦実行部隊(BOPE)元警察官が麻薬密売人らの訓練を行っていた容疑で逮捕された。24日付G1サイトなど(1)(2)が報じている。
逮捕されたのは、23年に軍警を更迭されたロニー・ペッサーニャ・デ・オリヴェイラ容疑者(通称カヴェイラ)で、24日にムゼーマ地区で行われた、犯罪集団コマンド・ヴェルメーリョ(CV)の財政構造などを切り崩すためのコンテンソン作戦で逮捕された。同作戦では逮捕令状2件と家宅捜査令状22件が出ており、カヴェイラ容疑者はCVの兵站と武装訓練の重要人物として逮捕された。
同容疑者には、架空の警備会社を開いて資金洗浄を行い、違法に得た金を動かしていた嫌疑や、リオ市西部のムゼマ、イタニャンガー、リオ・ダス・ペドラス地区のミリシア(犯罪者の民兵組織)と手を組み、住民を大型銃器で脅して立ち退かせ、不動産を違法な手段で拡大させていた嫌疑もある。
市警によると、カヴェイラ氏は23年9月に追放されるまで軍警41大隊とBOPEに所属。24年にはリオ・ダス・ペドラスでミリシアと関係を持った疑いで逮捕されたことがある。また、2カ月間で50万レなど、1年足らずで300万レを動かしていたという。
市警は、今回の捜査は「不可解な不動産の増加を止めるために行われた」と説明。カヴェイラ容疑者はCVの幹部と頻繁に連絡を取っており、暴力的な立ち退きを行った際、2人の死に関与した疑いもあるという。
同容疑者は、リオ市警とリオ州検察局が21年に行った捜査で取り壊されたムゼーマ地区の違法建築物の持ち主とも見られている。