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産婦人科・集中治療室お披露目式=援協イタペチニンガ病院

2025年4月2日

改修されたHLOB産婦人科施設の外観
改修されたHLOB産婦人科施設の外観

 サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)傘下イタペチニンガ病院(HLOB)の産婦人科・集中治療室お披露目式が3月20日、サンパウロ市から約170㎞離れたサンパウロ州イタペチニンガ市の同病院で行われ、援協及びHLOBや地元関係者らが出席した。
 援協の公益社会福祉法人格取得継続のため2022年11月に落札され、SUS(統一保健医療システム)対応病院として援協が運営しているHLOB。改修工事の一環として、約400万レアルかけて行われた産婦人科・集中治療室の工事は昨年9月下旬頃から着工し、完成お披露目まで約6カ月間に及んだという。
 今回の工事により、8病棟に23床あった病床は隔離室、観察室、出産前室などが新設されて32床に増え、5台のストレッチャーも導入。月に約150人の妊婦への対応が可能になるそうだ。
 午前10時から開始された当日のお披露目式には、HLOB職員やボランティアをはじめ、地元イタペチニンガ市のジェフェルソン・ロドリゴ・ブルン市長、アンドレ・ルイス・ブエノ同市議会議長、大井ジオゴ・イタペチニンガ文化体育協会(文体協)会長、周辺日系団体関係者のほか、在サンパウロ日本国総領事館の小室千帆首席領事、JICAブラジル事務所の宮崎明博所長、援協の税田会長をはじめとする役員らが出席した。
 式典あいさつを行ったHLOBの森エリオ運営委員長は、産婦人科に携わる職員を紹介した上で、改修工事の資金協力を行った日本政府、サンパウロ州議員及びイタペチニンガ市議をはじめ、援協役員や地元・周辺日系団体関係者に感謝の気持ちを伝えた。
 小室首席領事は日本政府を代表して祝辞。援協が医療と福祉分野で長年にわたってブラジル社会と日系社会に貢献してきたことを称え、「今回の産婦人科・集中治療室の改修により、(HLOBが)この町の希望のシンボルとなることを望みます」と期待した。
 ジェフェルソン市長は「援協と日本政府のお陰で、市の病院施設がより良くなったことに感謝します」と述べ、「私の夢は皆さんと一緒に進んでいくこと」と強調した。

テープカットの様子。前列右から税田援協会長、小室首席領事、一人おいてジェフェルソン市長。
テープカットの様子。前列右から税田援協会長、小室首席領事、一人おいてジェフェルソン市長。

 引き続き、産婦人科施設の入口でテープカットが行われ、施設内では記念プレートも除幕。出席者たちは改修された内部を視察した。
 今回の改修について、コロニア・ピニャールに住む日系女性たちからは「地元にもSUS(援協傘下のサンミゲル・アルカンジョ病院)はありますが、緊急の場合など、こうした立派な産婦人科がイタペチニンガ市に出来たことは助かります」との声も聞かれた。
 式の後、HLOBから5㎞ほど離れたイタペチニンガ文体協会館で地元及び周辺日系団体婦人部持ち寄りの昼食会が開かれ、伊藤パウロ元理事が乾杯の音頭を取った。会館では「日進太鼓」による三味線と太鼓演奏が披露されたほか、イタペチニンガ文体協から小室首席領事、宮崎JICA所長、ジェフェルソン市長に感謝の気持ちを込めたプレゼントの贈呈も行われた。


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