パラナ、兵庫のサッカー少年が交流=ポルトゲーザ、田島さんが仲立ち

兵庫県の少年サッカークラブ「アリバサッカークラブ」の生徒5人が2月19日、パラナ州3部のサッカーチーム「ポルトゲーザ・ロンドリネンセ」のトレーニングに参加した。
アリバサッカークラブ(三井裕太監督)は兵庫県宝塚市などを拠点に活動。小学5年生~中学3年生を対象とし、現在約20人が所属している。これまで国際的な選手育成のため、スペインのクラブチームとの交流を主に行ってきた。
今回のブラジル遠征は、日本の少年サッカースクール「アリエテ・サッカースクール」を経営し、アリバサッカークラブとの繋がりを持つ、ポルトゲーザ・ロンドリネンセ所属の選手兼ダイレクター・田島翔さんが仲介役となって実現した。ポルトゲーザ・ロンドリネンセは国外事業の拡大を視野に田島さんと契約し、対日本コミュニティの代表者にも任命している。
仲介役を務めた田島さんによれば、ポルトゲーザが日本の少年サッカークラブと交流を行うのは今回が初めて。昨年同チームに所属したばかりの田島さんにとってもダイレクターとしての初仕事となった。
アリバサッカークラブの生徒らはU15〜16カテゴリーのトレーニングに参加し、紅白戦や対外試合も行った。生徒らは「ブラジルサッカーを肌で感じる事ができた」「現地の方との触れ合いを通じて、世界観が広がり、とても充実した日になった」と感想を語った。
田島さんは「サッカー王国ブラジルでのサッカー体験、そして異文化体験は日本の子供たちの人間としての成長に繋がったと思います。またポルトゲーザの選手に達にとっても刺激となり、お互いにとって有意義な交流事業となりました。日伯交流事業を今後も続け、将来的にはポルトゲーザで活躍してブラジルのビッグクラブやヨーロッパへ渡る日本人選手のモデルケースを作っていきたいです」と語った。
田島選手、今秋に引退試合

パラナ州3部のサッカーチーム「ポルトゲーザ・ロンドリネンセ」に所属する選手兼ダイレクターの田島翔さん(42歳)が今秋に引退試合を行うと表明した。
田島さんは「しっかりと体が動き、気力がある内に引退試合を行いたいという思いから今回の決断に至りました。日本の方はもちろん、地元ロンドリーナの日系人の方々など多くの方に試合を観てもらえたら嬉しいです」と語る。引退試合はセレモニーとしての位置づけで、引退試合後も選手として試合には出場する予定。
田島さんはこれまで、日本国内ではFC琉球、ロアッソ熊本などに所属。海外ではスペイン、クロアチアなどブラジルを含め8カ国でプレーした。サッカースクール経営や、プロ競技麻雀団体「RMU」所属のプロ雀士としての顔も持つ。小学生の頃、三浦知良に憧れてサッカーを始め、小学校の卒業文集には将来の夢に「ブラジルでプロになること」と書いていた。