文協=新会長は事実上、西尾ロベルト氏=「若い世代に移行する2年間に」

ブラジル日本文化福祉協会の理事会シャッパの提出期限が9日18時に終わり、現体制が出したシャッパ(連記名簿)だけだった事が分かった。それにより、実際の選挙は4月26日の第166回評議員総会で行われるが、それは信任投票となる。現第1副会長の西尾ロベルト氏(81歳、2世)が、事実上、新会長となった形だ。
単一シャッパの名称は「Transição (変革の過程、遷移)」。評議員会役員シャッパで評議員長を続投する山下譲二氏によれば、「次の若い世代に運営を渡すための準備をする2年間という位置づけ。軌道を外さないように様子を見ながら、実権を渡していく時代にしていきたいという気持ちが込められています」と説明する。
西尾氏は「選挙が終わるまで分かりません」と前置きしつつも、「もし会長になったら、我々が先駆者から受け継いだ文協の仕事、誇りを受け継いでもらえるように力を尽くす」と述べた。さらに「石川レナト会長は自費で日本など外国まで行って文協の活動を実施するなど、幅を大きく広げてくれた。私はその広がった活動を維持できるように、組織的な強化を図るつもり。もっと足元を固めることで、次なる飛躍の準備をする」と抱負を述べた。
文協70周年記念に関しての方針を尋ねると、「これから会議を開いて、具体的に決めていく。あまり大げさなことはできないと思うが、過去の役員や職員、会員の皆さんへの感謝の気持ちを込めた式典を開催したい」とし、6月の佳子様の歓迎会に関しても「総領事館からの指示に従い、日系学校から協力してもらいながら盛大な歓迎ができるようにしたい」と述べた。
単一シャッパの陣容は次の通り。【理事会】会長=西尾ロベルト、第1副会長=佐々木ワルテル、第2副会長=平野オストン、第3副会長=原口カルロス、第4副会長=山下リジア、第5副会長=上田マサミJr、第6副会長=福原ケンジ・カルロス、第7副会長=上辻照子、専任理事=猪俣レオナルド、会計専任理事=原長門【評議員会】会長=山下譲二、第1副会長=桂川富男、第2副会長=島袋栄喜、第3副会長=西村リカルド、第1幹事=頃末アンドレ、第2幹事=カワセ・アレシャンドレ、第3幹事=楠本留巳【正監査役】木多マサミ・ロジェリオ、石川タケシ、藤井ヒロシ・カルロス【補欠監査役】清原健児、清水リジア、島袋カミロ
