国勢調査=サンパウロ州とリオ州で人口減=転出者が転入者上回る

2022年の国勢調査の結果、サンパウロ州とリオ州では、統計開始以来初めて、転出者が転入者を上回ったことが分かった。27日付G1サイト(1)が報じている。
これは、地理統計院(IBGE)が27日に公表した、22年の国勢調査の分析結果で明らかになった。
それによると、2017年と22年を比べると、サンパウロ州は8万9500人、リオ州は16万5300人、人口が減少したという。これまでの国勢調査ではこの2州は常に人口が増えており、転出者が転入者を上回ることはなかった。
今回の計算によると、17~22年には、サンパウロ州が1日につき49人、リオ州が91人を失ったことになる。
逆に居住者が最も増えたのはサンタカタリーナ州だった。同州は17〜22年に14万9230人が州外に出たが、新たに50万3580人が転入。4・66%の人口増につながっている。
同州以外で人口増が目立つ州とその数は、ゴイアス州18万6827人増、ミナス・ジェライス州10万6499人増、マット・グロッソ州10万3938人増、パラナ州8万5045人増となっている。
逆に、サンパウロ州とリオ州以外で減少が目立つのは、マラニョン州12万9228人減、連邦直轄区9万9593人減、パラー州9万4097人減となっている。
今回の結果は、これまで長く信じられていた、「都会があるサンパウロ州とリオ州は他州からの転入者が多い」との説を覆すもので、注目されている。