サンパウロ市=バス襲撃で地域の偏り判明=40台被害に遭った企業も

サンパウロ大都市圏では5月末からバス襲撃事件が頻発しているが、10日付フォーリャ紙が、サンパウロ市市警に登録された被害届を分析した結果をまとめた、サンパウロ市内での襲撃事件のデータを報じている。(1)
同紙が分析した被害届は、5月21日から7月5日までに提出されたものだ。
それによると、所有するバスが5台以上襲われた企業は8社あることがわかった。最も被害を受けたのは南部で運行するモビブラジルで、600台あるバスの内、40台が被害に遭っている。また、トランスパスが28台、ヴィアソン・グラジャウーが26台でそれに続く。この期間中に提出された被害届は191件に及んだ。
地域別の被害届の数は極南部66、西部65、南部19、中央部16件、極東部(南側)12件、北部6件、極東部(北側)5件、東部2件で、極南部から南部、西部にかけた地域に被害が集中している。
襲撃事件の発生件数が最も多かった通りは南部のクペセー大通りで、20件の被害届が出ている。西部のラポーゾ・タヴァレス高速道が13台でそれに続き、クペセー大通りに近いセナドール・テオトーニオ・ヴィレーラ大通りでも12台が襲撃された。
また、発生した曜日では木曜日が65件と圧倒的に多く、土曜日が38件、金曜日が30件、水曜日が26件、日曜日が16件、火曜日が11件、月曜日が5件となっている。
タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事は襲撃事件の状況悪化を深刻なものとし、大型捜査を行う意向を示している。