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ジュリアナ氏=最初の転落から32時間生存=2度目の落下後10分間苦悶

2025年7月15日

ドローンで映像が撮影された場所と2度目の転落で落ちた場所は約62メートルだったと説明するマリアナ氏(©Tânia Rêgo/Agência Brasil)
ドローンで映像が撮影された場所と2度目の転落で落ちた場所は約62メートルだったと説明するマリアナ氏(©Tânia Rêgo/Agência Brasil)

 【既報関連】6月21日にインドネシアで2番目に高いリンジャニ火山の登山道から転落し、同24日に死亡が確認されたジュリアナ・マリンス氏(26歳)の妹のマリアナ氏が11日午後、遺体の鑑定と送還手続きに携わった専門家らと共に記者会見を開いたと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)が報じた。


 ジュリアナ氏の遺体は、インドネシアでも鑑定(検死)を受けたが、不明瞭な点があり、遺族がブラジルでの鑑定を希望。2度目の検死はリオ市で行われた。
 その結果、ジュリアナ氏は最低2度転落しており、最初の転落では60メートルほど斜面を滑り、220メートル地点まで落ちたという。この時は地面にお尻や背中が接するように滑り落ちており、大腿部を負傷した可能性がある以外、致命傷はなく、事故後、約32時間は生きていたという。

負傷部位などを説明する専門家(©Tânia Rêgo/Agência Brasil)
負傷部位などを説明する専門家(©Tânia Rêgo/Agência Brasil)

 だが、2度目の転落は致命的で、前向きにやはり60メートル以上落下。肋骨と骨盤の骨折や頭蓋骨の挫傷はこの時のものと見られ、額の傷と頭蓋骨内部での出血を確認。また、骨折した肋骨が肺の胸膜を突き破り、気胸に到達した結果、両肺を損傷して出血を引き起こしたという。遺体には、凹凸のある地面に衝突したり、引きずられたり、滑ったりしたことによる擦り傷も見られたという。
 会見では、ジュリアナ氏は2度目の転落後、身動きさえできず、10~15分間、苦痛に満ちた時間を過ごした後に死亡したとの見解も発表された。
 また、転落は彼女が死亡した後も起きたと見られ、救助にあたったボランティアのガイド達が彼女の遺体を見つけ、死亡を確認したのは登山道から650メートルの地点だった。
 死亡推定時刻は6月22日正午頃で、最終的な死亡時刻は頭皮についていた虫の生態から推定したものだという。
 マリアナ氏は、現場では事故が多発しているのに、救助体制ができておらず、救出が遅れたためにジュリアナ氏が死亡したとし、今後、どのような行動をとるかを検討しているとも語っている。


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