モラエス判事=ランブルに新たな命令=米国内の地裁に不服の訴訟に

最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が米国拠点の動画プラットフォーム「ランブル」に対して新たな司法命令を下し、その命令を不服とした同社が米国内の裁判所に訴えている。14日付フォーリャ紙(1)が報じている。
モラエス判事は11日、ランブルに対し、極右ジャーナリストのロドリゴ・コンスタンチーノ氏の伯国内での全アカウントの使用を停止するよう命じた。従わない場合は13日から、ランブル側に1日あたり10万レアルの罰金を課すことも命じている。
ランブル側はこの命令を不服とし、命令に従う必要を否定する判断を求めて、13日にフロリダ州地裁に訴えを起こした。訴状には、ドナルド・トランプ大統領が運営するSNSプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」の署名も行われている。
ランブルは訴状の中で通達が電子メールで行われたことも問題にしており、文書で送ることも求めている。
同社は、コンスタンチーノ氏は米国籍を所有している上、米国の法律に違反した故の罰則ではないため、同氏のデータをブラジル最高裁に送れなかったこと、コンスタンチーノ氏の当該アカウントは2023年12月から停止状態であること、伯国でのランブルの運営は25年2月から停止されていると主張している。
ランブルは、モラエス判事から命じられた極右ジャーナリスト、アラン・ドス・サントス氏のアカウント凍結に応じなかったため、2月にブラジルでの運営を停止されていた。
トランプ大統領は9日にブラジルからの輸入製品に対して50%の関税を課すと発表し、その理由の一つにブラジルでの言論統制を上げているが、そこにはこのランブルの件も含まれている。