Brasil Nippou Gourmet Banzai!!=ガウーショ65年の伝統継ぐ=ラッソ・デ・オウロ
サンパウロ市アクリマソン地区にあるシュラスコ店「ラッソ・デ・オウロ」は、週末には1日500人以上が来店する人気店だ。開業して65年になる今もなお、創業時と変わらない伝統的なガウーショ(ブラジル南部及び周辺国出身者への愛称)のシュラスコが楽しめる店として人気を博している。
現オーナーであるアントニオ・カルロスさん(65歳)は、ポルトガル出身。79年にブラジルに魅了され渡伯。同店を含むシュラスコ店で働いた後、独立し経営を開始した。これまでに、レストランやパン屋、ホテル、スーパーマーケットなど多くの経営に携ってきたという。
アントニオさんは、自身の様々な職業経験を活かしながら、ガウーショの伝統を保ち、店のクオリティを上げることに励んでいるという。
同店はアクリマソン地区とリベルダーデ地区の境に位置する。昨今はリベルダーデ地区も日系人が減り、韓国系移民や中国系移民が増えた。それでも来店客の約30%は日系人だという。
アントニオさんは、「日系人は美味しく、サービスがしっかりとしていれば食べにきてくれる。ここら辺も昔とは少し変わったけど、日系人のお客さんが変わらず店に来てくれるのは、店を信頼してくれている証だと思う。65年の歴史が積み上げてきた信頼をこれからも維持していきたい」と語る。
同店は注文されてから肉を焼くアラカルト形式でシュラスコを提供する。お勧めは、ピッカーニャだ。抜群の火加減で調理されたピッカーニャからは噛むたびに肉汁があふれてくる。塩加減も肉本来の味がしっかりと伝わる塩梅だ。鮮度が良く、厳選された肉が故に柔らかさの中にも歯ごたえがあり、まさに絶品という言葉以外に見つからない。
付け合わせのポテトチップス「フリッタス・ア・ポルトゥゲーザ」も絶品で、揚げたてのパリっとした食感とジャガイモのしっとりとした旨さから思わず手が止まらなくなる。
ビナグレッチの酸味は、他の料理の塩気を中和し、さらに食欲を増進させる。ファローファは米とも相性がよく、ビナグレッチと混ぜても美味しい。辛いのが好きな人は、生の唐辛子とニンニクを油に漬け込んだ特製ピメンタで刺激的なアクセントを加えることをおすすめする。
肉の種類はピッカーニャ以外にもフラウジーニャやコステーラ(バラ肉)、リングイッサ、ロンボ(豚ロース)、コントラ・フィレ(サーロインステーキ)など豊富で、、水曜日と土曜日にはフェイジョアーダも楽しめる。ポルトガル出身のアントニオさんこだわりのバカリャウ(タラ)料理も美味しい。
こだわりの味とサービスで心もお腹も満たす「ラッソ・デ・オウロ」。家族や友人、恋人と週末に訪れてみてはいかがだろうか。
店舗情報
Laço de Ouro
営業日:日~土曜日11時30分~23時30分
定休日:なし
住所:Pires da Mota, 295 - Aclimação, São Paulo - SP, 01529-001
電話:(11) 3208-1567




