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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(285)

2025年11月12日


その束は両側が百㌦で、中身は一㌦だった。レストランの給仕などには、一㌦紙幣を取り出してパッパッと配った。

人前ではすべて一流で通した。服装も車も。飛行機はファースト・クラスだった。

加藤は、サンパウロでは、シッポーの土地の分譲をしようとしていた。が、そこには、すでにポッセイロ(不法居住者)が入っていた。買い手もつかなかった。

それでも、この土地を道具に、随分と人を騙したという。

この間、文協で開かれた天皇誕生日の祝賀会に、悠然と姿を現し、彼を知る人々を、

「この世の中、どうなっているのだ!」

と嘆かせた。

加藤は、サンパウロでも、よく人を誘ってレストランに行った。...

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